みなさまこんにちは。

いよいよ2014年も明けました。明けましておめでたい方もそうでない方もいらっしゃるとは思いますが、そんな時に私の頭にいつもよぎる言葉は、映画「もののけ姫」のトキが、自分の街が燃えるのを目の当たりにしてヘコむ夫の甲六に向かって放つ言葉「生きてりゃ何とかなる」です。

今年も何が起きるかはわかりませんが、何が起きても「生きてりゃ何とかなるさ」と言えるようにありたいものですね。

さて、年も明けて昨年の輸入車販売実績もまとまりましたから、2013年の輸入車市場について、誰に頼まれたわけでもないのですが勝手に振り返ってみましょう。

すでにNHKや日経新聞をはじめとする一般メディアでも報じられていますが、2013年の輸入車販売台数は28万540台。昨年比16.1%増で1997年以来の高水準でした。国内の軽自動車を除く登録車の販売台数に占める輸入車の割合も8.6%と過去最高。輸入車ブームの再来なのか、単なる消費税増税前の駆け込みオーダーなのか。もっとも、過去最高は1996年の33万6843台ですから、ようやく20年前の水準に戻りつつあるという状況です。

では、海外メーカーのブランド別乗用車販売実績を見てみましょう。ソースはJAIA、日本自動車輸入組合です。数字は特に断りがなければ貨物車を除く乗用車の販売台数です。

こちらがブランド別の販売実績。海外メーカーの乗用車のみです。
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こちらがモデル別トップ20。
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フォルクスワーゲンが昨年比19.7%増の67,279台。2013年もダントツのトップでした。基幹車種である7代目ゴルフのデビューもありましたが、ゴルフ自体の販売台数は昨年比1,600台の微増にとどまっています。増販に寄与したのは、いまやすっかり大きくなってしまったポロに代わるエントリーモデルのUp!。12,322台も売れているのです。RMT(ロボタイズドマニュアルトランスミッション)一本でここまで売るってすごいもんです。

メルセデスも53,720台で28.2%増。昨年1月に発売した新型Aクラスが12,440台も売れて、昨年の全車41,901台からの増分はほぼAクラスの貢献によるものでした。目立った新モデルのなかったBMWも46,037台で12.0%増。ボルボも2月発売のV40が9,246台とスタートダッシュを決め、全体でも16,918台と過去10年で最高の実績を残しました。

こちらがゴルフ、Aクラス、V40です。同じCセグメントながら性格の全く異なる3台ですが、どれもこりゃ売れそうだと想像できます。だってかっこいいもん。値段もお手頃ですよ。国産車でも同等の装備を付けると車両価格はあまり変わりません。





一方、フランス勢。プジョーは昨年比5.7%増えたものの5,970台にとどまりました。うーん、厳しいですね。主力の208は3,000台前後は売れたのでしょうか。基幹車種はトップ20に入るくらいの台数が捌けないと、キツイですよねえ。308はモデル末期だし、日本では新発売の5008も、本国では2009年発売ですからね。本国も経営難でゴタゴタしていますから、まさに寒風吹きすさぶといった感じです。

シトロエンは22.3%減の2,947台。新モデルがなかったことに加えて、本国でモデルチェンジのタイミングとなったC4ピカソの販売終了が響いたのかと。

ルノーは21.3%増の3,771台と健闘しました。昨年夏にデビューした新型ルーテシア(欧州名クリオ)が好調なことに加えて、細かい限定車戦略がマニアの心を捉えているものと思われます。



そしてフィアット。フィアットの昨今の好調さには目を見張るものがあります。2013年の販売実績は7,007台と過去最高。10年前の1,796台と比べると4倍近い成長です。2008年に発売された500シリーズが、いまだに4,340台も売れているのです。フィアットのスポーツブランド「アバルト」の輸出先としても日本が最大の市場になったということです。この世の春とはこのことですね。

ちょっと前までは、フィアットといえば、10年超落ちのジウジアーロデザインの真四角のパンダが真夏に窓全開で走る姿をイメージしたものですが、それも今は昔。もっとも、次期500の声がとんと聞こえてこないなかで、単一のヒット商品にに頼り切った販売政策をいつまで続けられるのかはわかりませんが、この勢いはあと1〜2年くらいは続くのではないでしょうか。

フィアットは、500シリーズによってBMW Miniのようにファッション輸入車の定番の双頭となるのでしょうか。本国ではロングボディの7人乗り仕様などもありますから、可能性はあると思います。間違っても、国産車と比べてお粗末な信頼性とアフターフォローによって、宴の後は死屍累々、リピートユーザーを育てることができなかったかつてのプジョー206の二の舞にならないことをお祈り申し上げます。



さて、2014年の輸入車市場はどうなるでしょうか。うーん、4月に消費税の増税が控えていますの厳しいでしょうが。

2014年に導入予定の主要な新型車は、メルセデスがCクラス、BMW Miniもフルモデルチェンジを控えています。フランス車では、プジョーが308、シトロエンがC4ピカソをリリースする予定です。7人乗り輸入車ウォッチャーの私としては、一番の注目はピカソですね。

また、フォード は世界的なベストセラーのBセグハッチであるフィエスタを日本に導入しました。すでに発売済みのフォーカスはタイ工場製ですが、フィエスタはドイツのケルン製だそうです。フォードの小型車ってほんとうに運転しやすくていい車なんですが、フォードジャパンにとってのネックは販路の狭さですね。私も試乗に行きたいけど、最寄りのディーラーまで小一時間かかるもんなあ。都内在住なのに。

また、2014年は欧州で人気の小型SUVが日本でもリリースされます。欧州ではこのクラスは売れに売れておりますが、火付け役は日本車なんですよ。日産のキャシュカイ(日本名デュアリス)やジュークですね。今年、プジョーは2008。ルノーはキャプチャーを発売します。メルセデスのGLAも来るかな?





というわけで、今年の輸入車市場も楽しみな新車が目白押しですね!こちらからは以上です!