みなさまこんにちは。

さて、前回のエントリーではフランス車の信頼性について、英Warranty Direct社の信頼性調査をご紹介して、フランス車のクオリティは全然低くはないですよ、ということを説明させていただきました。

今回は、じゃあフランス車に実際乗ってみてどうなのよ、という。私が知っている範囲での主観的な評価をご紹介したいと思います。

私、プジョー106(1998年式・5MT)に8年、プジョー206(2003年式・4AT)に4年、そして2013年に購入したプジョー308SW(2012年式・6AT)に1年と、プジョーだけですが3台のフランス車に13年乗っております。自分自身はメカには弱いので、オイル交換も自分ではようやりませんし、壊れたらもちろん自分では修理できません。

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その私の経験から言えることは、フランス車はそんなには壊れません、ということです。

そんなには?

微妙な表現にはなるのですが、少なくとも私の経験では、自走できなくなったことは2回のバッテリー上がりを除いてはありませんでした。

ただ、弱いといわれているパーツはだいたいやられました。もちろん個体差はありますが、壊れなかったらラッキー、みたいな。例えば106後期型の自動調整式クラッチワイヤーや、プジョー206の悪名高き4速AT「AL4」。ショップの工場長に「壊れるよ」と言われてた箇所は軒並み壊れましたね。AL4は冬場にたまに1速がなくなって2速発進になるという。走れないわけじゃないけど、これは13年のプジョー歴で一番大きなトラブルでした。

あと、走行に支障がないマイナートラブルでは、206のエアコンのダイヤルが昔のおばあちゃんちのテレビのダイヤルみたいに、しっくり決まらないグニャグニャな動きになったり、106のリアハッチのライオンのエンブレムが走行中に飛んでいったり、今思えば懐かしいですね。あー、あとはエアバッグ警告灯がつきっぱなしになるとか。そういや106はアイドリングで眠るようにエンストするとか、ウインカーの「カッチッカッチッ」がいきなり「カチカチカチカチッ!」と高速で鳴りだすこともありましたね。

うーん、枚挙に暇がないかなあ、でも大したトラブルではないですよね。

プジョー関係でよく聞くトラブルでは、パワーウインドウの窓がストンと落っこちて閉まらなくなるとか、エアコンの故障なんかがありますが、幸いなことに私はなかったですね。エアコンについては、106も206もガスの補充すらしたことありませんでした。

それから、「やってはいけないこと」というのがあって、それは律儀に守っていましたね。106の時はハンドルの据え切りをするなと。パワステポンプが弱いので壊れちゃうそうです。206のATの時は、信号待ちでもNに入れてはいけないと。ミッション内のバルブに極力負荷をかけないために、できるだけDレンジに固定していました。ま、AL4はそれでも壊れたんですけどね。

106や206と比べれば、2012年式の308SWはクオリティがグンと上がって壊れそうな気が全然しません。プジョー(とシトロエンとルノー)の癌だったフランス製の4速AT、通称「AL4」はマイナーチェンジで日本のアイシンAW製6速ATに改められましたしね。

それでも、イグニッションコイルとか、ステッパーモーターとか、日本車に比べると弱い部品はまだまだご健在らしく、この辺は今後どうなるかわかりませんね。

いかがでしょうか?なんだすげえ壊れるじゃんていう感じでしょうか?それとも、大したことないねえ、という感じでしょうか?この辺はマイナートラブルをどう捉えるかで変わってくるかもしれませんね。

まあでも確実に言えることは、故障しないことを最優先にするのならば日本車がいいことは間違いありません。やっぱりフランス車には、それを差し置いてもなお魅力があるんですよね。万人にはお勧めできませんし、ファッションで乗るとたぶん後悔しますが、つまらん車には乗りたくない、素晴らしい実用車に乗りたい、そんな人には本当にお勧めです。

このエントリーを読んで少しでもフランス車に興味を持たれましたら、ぜひディーラーでご試乗を。

RMT?
EGS?

いやー、トランスミッションは、オートマなら絶対に6速のトルコンATがいいと思いますよ・・・。壊れる確証はありませんが・・・。AL4の悪夢が再来しないことを祈るばかりです。