みなさまこんにちは。

東欧のもう少し東では、ロシア(正確には「親ロシア派の武装集団」)にクリミア半島を占拠されてしまい、挙げ句の果てにロシアに編入までされてしまいました。第二次クリミア戦争が勃発してしまうのでしょうか。

さて、2014年2月のヨーロッパの乗用車新車登録実績がまとまりましたのでお知らせします。ソースはACEA、欧州自動車工業会です。

European car sales rise 8% in February as region's economy revives
http://europe.autonews.com/article/20140318/ANE/303189976/european-car-sales-rise-8-in-february-as-regions-economy-revives?X-IgnoreUserAgent=1
- Automotive News Europe -

2月のEU28カ国プラスEFTA3カ国の乗用車新車登録台数は894,730台。前年同月比7.6%増となりました。1〜2月の累計は186万台と、昨年比6.3%増となっています。景気が回復基調にあるとされていますが、直近のピークの2008年2月は115万台近く売れていましたので、そこから比べるとまだまだ低い水準です。

上位メーカーではルノーとフォードが前年比10%以上の増加。ルノーは傘下のダチアが好調、フォードはフィエスタとクーガが売れているということです。

PSAはプジョーは新型308が好調で7%増。しかし、C4ピカソ以外にに新モデルのないシトロエンは横ばいだったため、PSAグループでは3.5%の増加にとどまりました。シトロエンはC4カクタスに期待ですね。

本年1〜2月累計
順位メーカー台数台数前年%
1VW Group220,773466,602431,817+8.1%
2PSA Group106,406218,062207,197+5.2%
3Renault Group87,946 175,616156,462+12.2%
4GM Group66,347132,659129,166+2.7%
5FIAT Group59,356119,354117,304+1.7%
6FORD58,951126,033114,553+10.0%
7BMW Group50,504 108,794106,170+2.5%
8DAIMLER45,79096,61995,144+1.6%
9TOYOTA Group39,855 86,10175,312+14.3%
10HYUNDAI30,93161,93564,841-4.5%
合計894,7301,862,5971,751,821+6.3%


続いて国別の実績です。

1〜2月の累計では、上位国は0.5%減のフランスを除いて軒並み回復しています。ドイツが8%、イギリスとイタリアが6%、スペインは13%の大幅増となっています。

本年1〜2月累計
順位国名台数台数前年%
1ドイツ220,773466,602431,817+8.1%
2フランス141,290266,744268,053-0.5%
3イタリア118,328 236,500223,067+6.0%
4イギリス68,736223,298210,392+6.1%
5スペイン68,763122,199108,047+13.1%
6ベルギー46,14095,72496,084-0.4%
7オランダ33,625 78,19379,859-2.1%
8ポーランド32,59361,77450,355+22.7%
9オーストリア27,589 51,57948,957+%
10スイス21,93142,14543,197-2.4%


今回私が注目したのは、「PIIGS」です。PIIGSとは、独力で金融・財政部門の改善を達成できない可能性のあるヨーロッパの国々を指す言葉で、ポルトガル (Portugal)、アイルランド (Ireland) 、 タリア (Italy)、 ギリシャ (Greece)とスペイン (Spain) の5カ国の頭文字からなっています。

2010年に大規模な財政赤字の隠蔽が発覚したギリシャを含め、これら5カ国は、いわゆる「金回りが危ない国々」と捉えられていました。

しかし、これらPIIGS5カ国の自動車販売は大幅に回復しています。ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペインの2月の販売実績は214,741台。昨年2月の189,547台から13%増と市場平均を上回りました。ポルトガルは10,541台と小規模ながら、昨年同月比40.2%増と、欧州31カ国中トップの伸び率でした。

また、ハンガリーやポーランドなどの東欧も諸国の市場も軒並み前年比20%増の実績となっていて、ようやく景気が底入れしたといえるのかもしれません。

ただ、やはり気になるのはクリミア情勢ですね。どうなるのでしょうか。ま、私が思いを巡らせたところでどうなるわけでもありませんので、推移を見守るしかありませんね。

今月は以上です。