みなさまこんにちは。

4月から消費税が増税されますが、ガソリンについては、石油石炭税(温暖化対策税)も1リットルあたり0.25円増えるんですってね。知らなかった・・・

私のプジョー308SWは1回あたり45リットルくらい給油しますから、消費税5%で165円のガソリン単価が170円に。1回あたり225円。過去1年間の給油回数が15回なので、年間3,375円の負担増です。

こうなってくるとですね、ハイブリッドには目もくれないフランス車乗りといえども、燃料費が気になるわけです。

そんな私の心情を知ってか知らずか、プジョーは、本国でモデルチェンジを果たした新型プジョー308が燃費記録を樹立したことを発表しました。

Fuel consumption record for the PEUGEOT 308 and the PureTech three-cylinder turbo petrol engine!
http://www.peugeot.com/en/news/fuel-consumption-record-for-the-peugeot-308-and-the-puretech-three-cylinder-turbo-petrol-engine
- Peugeot -


photo: Peugeot

新型の130馬力1.2リッターターボガソリンエンジンを搭載したプジョー308は、満タンから無給油で1,810km走行したということで、市販の量産車としては最高のリッター35km(100km走行あたり2.85リッター)の燃費記録となったそうです。

ガソリン車の実走行燃費でリッター35kmってすごいですが、これは公道ではなく、スペインのアルメリアサーキットでの周回走行によるものです。テスト自体はフランスのテスト機関であるUTAC (Union Technique de l’Automobile, du motocycle et du Cycle)の監視の下で行われています。


photo:Peugeot

プジョー308は、同車に搭載されたピュアテック1.2リッター3気筒ターボガソリンエンジンと6速マニュアルトランスミッションでアルメリアサーキットを32時間ぶっ続けで走り(ドライバーの交代はもちろんあった)、51.3リッターのガソリンを消費。無給油走行による燃費と走行距離の新記録を樹立しました。

ただ、このリリースだと、どういうカテゴリーの記録なのかがよくわからないんですよね。原文では「PEUGEOT 308 established a new record for fuel consumption and distance travelled on just one tank of fuel(プジョー308が満タン無給油の走行で燃料消費と走行距離の新記録を達成した)」とありますが、単なる社内の記録なのか、あるいはそういうギネス記録でもあるのか判然としません。

ちなみに、2013年にはフォルクスワーゲンのパサートが全米48州を13,000km走って、平均燃費33.16km/Lのギネス記録を樹立したというニュースがありました。

VW パサートのディーゼル、全米48州周遊でギネス燃費新記録…33.16km/リットル
http://response.jp/article/2013/06/25/200787.html?fromsp
- Response -

今回のプジョー308の燃費はこれを上回りますが、パサートは公道を走っていますから、単純な比較はできません。

まあ、それでもプジョー(とシトロエン)のPureTechエンジンの燃費がいいことは間違いないから、いいんですけどね。

さて、この新型1.2リッターエンジンを搭載したプジョー308はヨーロッパでは3月末に発売されます。カタログ燃費はサーキットでの記録には程遠いものの、100kmあたり4.6リッター(リッター21.7km)となります。また、同エンジンの110馬力版がプジョー208とプジョー2008にも搭載される予定だそうです。このエンジンはB、C、Dセグに搭載されるということですから、PSAのほぼ全車種が対象になりそうです。



気になる日本への導入は当然未定ですが、体力的にディーゼルを持ち込めないプジョーシトロエンにとっては、Cセグ車への低燃費エンジンの導入はいいネタになるのではないでしょうか。

ただ、組み合わされるトランスミッションは気になりますね。6速MTをそのままもってくるのも面白いですが、販売面ではATは必須です。最近主力になっている5速ETGはあるのでしょうが、日本での商品力は6速ATの方が上だと思います。今回の130馬力の1.2リッターエンジン+アイシン製6速ATが実現すれば、日本でもかなり競争力があるんじゃないでしょうか。