みなさまこんにちは。

リアバンパーの修理でディーラーに入庫したプジョー308SWの代車が308SWだった件を書きましたが、なんと2台目の代車がやって来ました。

1週間だけお預けなのですが、ディーラーが代車の308SWをどうしても使いたいということで、土曜日の朝に入れ換えに来てもらったのでした。私は休日出勤のため、嫁さんに対応してもらいました。

店舗から我が家まで小一時間の道のりを行ったり来たりと本当にご苦労様です。代車の代車は307ハッチバックと聞いていましたから、前にも借りた黒のあれかな。

と思いながら、午前中の仕事を終えて家に戻ってみると・・・
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なんと208が停まっているではないですか!

私は208は運転したことありませんが、プジョーの内装のアーキテクチャが大幅に変更された最初のモデルですから、気になっていたんですよね。

お借りした代車のグレードは「シエロ」。いちばんいいやつですね。エンジンは1.6リッターのNA、トランスミッションは4速ATのザ・AL4。現在のパワートレインは1.2リッターターボと5速EGSに変更されていますから、新車ではもう入手できないモデルです。

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いいデザインですよ。フロントマスクはフェイスリフトで2008風に変更されそうな予感ですが、可愛くもあり、かっこよくもあり、プレミアム感もあり。現在日本で入手可能なBセグメントハッチの新車では1、2を争うデザインでしょう。

1番?うーん、外装のデザインだけだったら1番はルノーのルーテシアかなあ。4代目のあのプロポーションは白眉ですからね。

でもこれ、チャイルドシート3つ載るかな・・・?

というわけで、我が家恒例のチャイルドシート3座載せを早速やってみましょう!

まず、後席にベビーシート2座は到底無理なので、ベビーシート1台、ジュニアシート1台を載せてみました。後席中央は嫁さんです。

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うーん、無理!
これだと細身の嫁さんでもお尻が収まりません。やっぱりジュニアシートの背もたれを外しましょう。

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これでなんとか。相当狭いですが、室内幅はプジョー307ハッチとあまり変わらないかな。2つのチャイルドシートは体重10kgまでは後ろ向きなのですが、まあボーイズは9kgあるのでいいでしょう。あ、当然助手席エアバッグはオフにしてありますよ。

これで準備完了。1台目の代車308SWは20分しか乗れませんでしたが、208は丸2日間借りられましたので、一般道のみですが、たっぷり楽しませていただきましたよ。

まずは内装から見てみましょう。

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これまでのシンプルさとは一線を画する未来的な意匠ですが、これはこれでかっこいいですね。謎の雪模様があしらわれた専用シートも、欲を言えば座面がもう少し大きいといいんですが、体をしっかり支えてくれるよいシートです。ちょっと艶のあるハーフレザーは室内の高級感が増しますね。

なお、パワーウインドウのスイッチやシフトノブは現行308と共通です。さりげないコストダウンですな。

そしてインテリアの最大の目玉である小径ステアリングとステアリングの上から覗き込むメーターパネル。

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これ、シートとステアリングの位置を身長163cmの私の好みのポジションに合わせると、メーターの下端がステアリングの上端に隠れて、スピードメーターの0〜20kmくらいが見えなくなります。ま、それが気になるわけでもないですが。楕円形のステアリングホイールも特に違和感はありません。

プラスチックの造形も質感も全然悪くありませんが、惜しむらくはドアの付け根のここかな。

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ドアミラーの内側に、いかにも後からやっつけ仕事でつけました的なカバーが乗っていて、ダッシュパネルからドアトリムへの流れを妨げています。ドアミラーの配線を隠したのでしょうか。ま、フランス車らしいユルさです。あ、グローブボックスもおにぎりしか入らないんじゃないかというくらい狭いです。

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内装はこのくらいにして、走り出してみましょう。

特筆すべきはその乗り心地。とにかくしなやかなんですよ。もちろん現代の車ですからふわふわしているわけではなくて、しっかりしてますよ。速度が乗ればしっかり路面を捉えるのに、不快な突き上げもバタつきもまったくありません。走行距離わずか1,700kmのおろしたての新車なのに、です。

もちろん車重1.1トンのBセグ車なので、軽いなりのポンポンとした飛び跳ね感はあります。それでも、路面の荒れやうねりのいなし方は素晴らしいものです。

また、120馬力1.6リッターの自然吸気エンジンは、大人2人と子供3人を乗せても活発に走り、踏み込めばかっ飛びます。ただ、音質は308の1.6リッターターボのような気持ちよさには欠けます。昔の206や307に近い、ザラザラした感触ですね。

また、4速ATのAL4。「史上最高の4速AT」なんていわれていますが、それは確かにその通りで、とても206や307と基本設計が同じとは思えないほどスムーズに変速します。AL4にありがちな、ドンッというシフトショックも皆無。206の4ATからこれに乗り換えたら「あの問題児がよくここまで成長したなあ・・・うっうっ・・・」と感涙ものでしょう。ただし、シフトアップは軒並み2,500回転付近ですから、ちょっと引っ張り気味でうるさいですね。308のように2,000回転以下でサクサク変速する6速ATに慣れてしまうと、ちょっとレトロ感を覚えてしまいます。

そしてハンドリング。うーん、低速域でのアシストが強すぎるんですよね。車庫から出た瞬間に感じたのはハンドルの軽さ。国産車並みにスルスル回ります。ステアリングの重い308から乗り換えると、慣れないうちは戸惑います。

ただし、ステアリングが軽いのは低速域だけで、時速30〜40kmくらいでしっかりと座り始めます。そして車速が上がるにつれてしっかり感は増し、時速70km超の高速コーナーでもラインがぶれることなくレーンキープしてくれます。

このように、スピードが乗れば気持ちよいハンドリングを味わえるのですが、低速域でのそれは残念ながら「回転作業」です。非力な女性には絶対こっちの方がいいだろうし、車庫入れも片手の掌だけでクルクル回せるから楽チンですけどね。交差点での旋回すら心地よい現行308はかなり恵まれているのかもしれません。

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さて、この208、自分がこのサイズの車を選ぶとしたら、買いでしょうか?
うーん、あの低速域のステアリングフィールと4ATはなあ。かといってパワー不足の指摘もある現在の82馬力の1.2リッターと5速ETGの組み合わせがベストかというと、ちょっと違う気もします。やっぱり本命は、欧州で今年後半に搭載が予定されている、110馬力のピュアテックe-THPターボなんじゃないでしょうか。新型308でリッター35kmの燃費記録を出したエンジンですね。これは期待できると思います。日本導入は早くて来年初頭でしょうか。

というわけで、今回は1回の入庫で2台の代車を味わえるという貴重な経験をさせていただきました。3つのチャイルドシートを計3回載せ替えるのは大変でしたけどね。

最後に、208についてもうひとつ。

純正ナビの目的地の設定方法が最後までわからなかったんですよね。。。どこをどう押しても「住所から」や「名称から」というメニューが見つからず、結局地図を延々とスクロールさせて「ここを目的地に」で設定する羽目に・・・
そんなのようやりませんので、結局ナビは1回しか使わず。わたくし一応パソコン歴25年以上なんですけどね。。。あるはずの機能にたどり着けないお前はWindows8かっ!