みなさまこんにちは。

ふと気がつくと半月振りの更新でした。書きたいネタは山ほどあるものの、私自身の遅筆に加えて通勤電車の車内くらいしか書く時間がないため、この通り散々な更新頻度になっております。できれば週2本くらいのペースであげたいんですけどね。

さて、JAIA、日本自動車輸入組合から2014年7月の輸入車新車登録台数速報が発表されましたのでまとめました。数字は海外ブランドの乗用車のみです。

2014年7月の外国メーカーの新車乗用車登録台数は18,324台で、昨年7月の19,775台と比べて7%減少しました。また、1月から7月の累計は161,596台で、昨年同期間の152,093台から6%増加しています。以下、ブランド別の実績です。

7月1〜7月累計
順位メーカー台数%台数前年%
1VW4,186-16%39,72037,8555%
2Merc-Benz3,86111%31,29127,81813%
3BMW2,706-15% 25,17424,0865%
4Audi1,8662%17,90216,19511%
5BMW MINI1,241-1%9,0369,550-5%
6Volvo754-48%7,8088,726-10%
7Fiat4960% 4,6693,83522%
8Jeep51389%3,8362,51653%
9Peugeot365-16% 3,3613,420-2%
10Ford46254%2,8802,27527%
11Renault4104%2,8172,00141%
12Porsche262-20%2,6952,5984%
13Land Rover 206-12%1,8251,995-8%
14Alfa Romeo142-8%1,6631,808-8%
15Citroen143-45%1,4071,695-17%
合計18,324-7%161,596152,0936%
PSA合計508-27%4,7685,115-7%
仏車合計918-16%7,5857,1167%
仏車シェア5.0%-0.5pt4.7%4.7%0pt


さて、大方の予想では今年は4月の消費増税による第1四半期の駆け込み需要の反動によって、第2四半期以降は販売が落ち込むと考えられていたのですが、蓋を開けてみると7月末時点では前年同期比6%増となっています。

いろいろな方々がいろいろな形で分析されていらっしゃるわけですけれども。

実は不発に終わった可能性が高い低価格帯クルマの駆け込み需要
- JBPRESS(Longine)-

乗用車メーカー8社で温度差…国内の市況判断
- Response -

「景気回復」は嘘? 消費増税不況で不景気深刻化
- 週刊朝日 -

全体としては増税の割に好調と言えるわけですが、私の理解としては、輸入車に対する需要が増税のインパクトを跳ね返すほど力強いというよりも、ゴルフやAクラス、アウディA3などの特定の車種が売れている、つまり「いい弾に支えられている」という側面が強いのではないかと思います。

いま挙げた3車種の今年1〜6月の販売実績と昨年同期間の数字を比べてみましょう。

モデル2014年上半期2013年上半期差異
VW ゴルフ17,8268,395+9,431
メルセデスAクラス5,4684,563+905
アウディ A35,0562,211+2,845


ゴルフすげーって感じですよね。まあ、今年上半期の数字には駆け込み分も入っていますから、年間を通してみないとわからないんですけどね。

一方わがフランス勢です。7月はプジョーが365台、シトロエンが143台、ルノーが410台となりました。7月も一番売れたフランス車はルノーでしたね。

プジョーもシトロエンもモデルチェンジの端境期となっていて、主力の308とC4ピカソを欠いた状態ですから、むべなるかなという感じですが、普通の製品ではちょっと考えられないことなんですけどね。

日本で販売が途切れないようにするには、新モデルの日本仕様の立ち上げを早めるか、旧モデルの生産を継続するか、在庫を厚めに確保するしかありませんが、所詮PSAグループにとって日本は小市場ですから、なかなか難しいんでしょうね。

それはわかりますけど、主力商品が半年もない状態だととてもまともに商売ができないと思いますので、もうちょっとなんとかならんのかなあと思いますよね。

もっとも新型プジョー308もシトロエンC4ピカソもヨーロッパでの販売はそれなりに好調のようですから、日本でもそれなりに売れるとは思うんですけどね。