みなさまこんにちは。
さて、先週の土曜日は嫁さんが4歳の長女を連れてバレエ教室の見学に行きました。長女は生まれつき体が柔らかくて、180度開脚もY字バランスもお手の物。得意なことをやって人生楽しんでもらおうというはからいですね。
家族は午前中不在。休日に好きなことができるとなると、もうやることは一つしかありません。ええ、ディーラー巡りです。最近は試乗オヤジと化していて、そのうち「あいつ買いもしないくせに」とか言われるかもしれませんが、まあいつ買うかは誰にも、私自身にもわかりませんからね。
で、銀座まで車で10分かからないのに空地が目立つこちらは・・・
そうです。プジョーとシトロエンが併設された某店ですね。
そして今日試乗したのは・・・
ついに来ました!
グランドC4ピカソ!
国内では希少な輸入車ミニバンの大本命。そして車種不足から販売台数の大幅な減少に見舞われているシトロエンジャポンにとって、少なくとも向こう3〜4年は間違いなく最重要モデルとなる起死回生一発必中の看板車種です。
私は1年前の東京モーターショーで実車を見てから、この日を首を長〜くして心待ちにしておりました。
さて、C4ピカソは現モデルから5人乗りのショートボディも輸入されるようになりましたが、本日試乗したのは7人乗り「グランドC4ピカソ」です。セダクションというベースグレードですね。1.6リッターターボ、6AT、車両本体価格は 347万円(税込)です。
スリーサイズは全長4,600mm、全幅1,825mm、全高1,670mm。先代ピカソ(4,590mm × 1,830mm × 1,685mm)より1cm長く5mm狭く、1.5cm低いというサイズです。また、私の先代308SW(4,515mm × 1,820mm × 1,560mm)と比べると、8.5cm長く、5mm広く、11cm高くなります。
エンジンはおなじみの1.6リッターツインスクロールターボ。馬力は165馬力で、従来のPSAのこのクラスで多かった156馬力から少しパワーアップされています。
トランスミッションは先代ピカソの6速ロボタイズドMT「EGS」から6速ステップATに改められました。もちろん日本のアイシンAW製です。「EAT6」と呼ばれる第3世代のトランスミッションで、これまでPSAで広く採用されていた第2世代の「6AT」に置き換わるものです。
プラットフォームは新世代のEMP2。新型プジョー308と共通の軽量プラットフォームです。新型グランドC4ピカソはEMP2の採用によって最大100kgの軽量化を実現しており、日本仕様も先代の1,600kgから1,550kgへと50kg軽くなっています。
新型グランドC4ピカソ、特筆すべきはデザインですね。フロントグリル中央のタブルシェブロンから左右に2本のラインが引かれる意匠はこれまでのシトロエン車でも見慣れたものです。しかし新型C4ピカソでは、そのラインがそのままヘッドライトにつながっていて、まるで日本刀の切先のような精悍な表情を与えています。(下の画像は展示車のExclusive)
しかし、一見して「眼」に見えるそれはLEDポジショニングランプ。だからこれはいわば「眉毛」であって、本来の眼にあたるヘッドランプは2段目に位置しています。こういうことをさらっとやってしまうのはさすがシトロエンです。
ボンネットからフロントバンパーにかけて下りてきたラインが弧を描き、微妙にシングルフレームっぽくなっています。メッキを多用しないのも好ましいですね。「日光東照宮」や「獅子舞」のような国産ミニバンとは一線を画するデザインです。ナンバープレートが中央のグリルを塞いでしまっているのは、まあ仕方ないですね。
なお、5人乗りのC4ピカソのフロントマスクは、7人乗りの「グランド」とテイストは共通しているものの、実は細部は全く異なるデザインになっています。ショートボディの顔つきはよりアグレッシブですね。

外観上のもう一つのアクセントがルーフレール。Aピラーから立ち上がってルーフを貫き、リアクオーターウインドウを囲むように切り返されています。試乗した薄色のブルーテレスだとあまり目立ちませんが、店内に展示されていたルージュルビのような濃色だと一層引き立ちます。
リアコンビランプは撮るのを忘れましたので昨年の東京モーターショーのものを。たぶん同じです。
続いてインテリア。
メーターパネルがセンターコンソールに置かれているのは先代と同様ですが、12インチの大型液晶モニターになりました。デザインは宇宙船のようだった先代と比べると、割と普通になりましたね。まあ、「普通」というのはあくまでも「シトロエンとしては変態度が薄まった」という意味であって、ドイツ車と比べたら格段にお洒落だし、国産ミニバンの内装と比べたらデザインも素材の質感も雲泥の差です。
こちらはナッパレザー仕様車の内装。当たり前ですがこっちがいいですよね。受注生産で40万円です。

2列目のエアアウトレット、後席窓の引上げ式サンシェード、シートバックテーブル、ダイヤルで停止位置を調整できる電動サンシェード。この辺のアメニティ装備は先代とあまり変わらないみたいです。
2列目の跳ね上げシステムや3列目の格納方式も先代ピカソやプジョー5008とほぼ同じっぽいです。この辺は完成の域に達しているということなのか、それとも開発費用を捻出できなかったのか。
フロアはフルフラットになっていて、センターコンソールを外せば1列目から2列目へのウォークスルーも可能だそうです。2列目は先代比11cm増のホイールベースのおかげで足元も広々。やはり小さな子供連れには嬉しいですね。運転席を身長163cmの私の身体に合わせて2列目のシートスライドを一番後ろに下げると、身長80cmの1歳児を乗せてもこれだけの隙間があります。
あれ?
いやー、やっぱりなかなか1人にはなれませんよ。ということで、今日は次男を連れてきました。ミスターやりたい放題のいたずらっ子なので展示車に傷でもつけないかヒヤヒヤものでしたが、試乗の時は静かにしていてくれました。ちなみにこのチャイルドシートはディーラーさんの備品をつけてもらいました。皆さん、幼児連れでシトロエン車に試乗するなら、この東京湾岸の某店ですよ!
さて、いよいよ運転してみましょう。
スマートキーをハンドル脇の「くぼみ」に置いて、スタートボタンを押してエンジンを始動します。
駐車場から出てハンドルを切ると、軽いですね。低速域では軽い力でクルクル回る設定です。交差点で曲がるような速度でも楽に曲がれます。
もちろん速度が上がればステアリングはしっかりと座ってきます。最近のPSA車はステアリングアシストが強く、プジョー208ではパワステの介入が強すぎる印象がありましたが、C4ピカソのそれは自然ですね。
シートは先代308と同じ感じですね。細かい点は違うのかもしれませんが、私の先代308SWとそんなに変わらない掛け心地でした。つまり、体重をシート全体で支えてくれる、国産車によくみられるどこか1点に体重がかかるような感覚のない、よいシートです。
そして特筆すべきは足回りです。試乗車は走行距離が400kmにも満たないおろしたての新車。それでも乗り心地は非常にしなやかで、輸入車にありがちな時速40〜50kmくらいまでの低速でのコツコツ感はまったくありません。
速度が上がっても普通の乗用車のように走ります。今回の試乗は一般道のみでしたが、中速コーナーに「かなりの速度」で突っ込んでも難なく曲がっていきます。レーンチェンジのために「なかなかの速度」で強めにハンドルを切っても、下り坂のコーナーで強めにブレーキを踏んでも、車体がつんのめったり腰砕けになったり、嫌な揺り戻しが発生することはまったくありませんでした。これはスゴい。
全高は1,670mmありますし、運転席に座ると少し高めの着座位置なので、あくまでも「ミニバンを運転している」感覚ではあるのですが、短い試乗の時間で一般道を「それなりの速度」で走る分にはまったく不安は感じませんでした。滑らかさとしっかりさを兼ね備えた走りには感心しました。
やはり、この走りの素性の良さはEMP2プラットフォームの恩恵なのでしょうね。高速道路は試していませんが、期待できますね。また、既存のパワートレーンの改良型であるにも関わらず、JC08モード燃費でリッター15km弱走るというのも大したものです。わが先代308SWより35%近く改善していますからね。
さて、新型グランドC4ピカソ、短い試乗時間でいくつか気になる点もありました。
自動車的に気になったのは発進時のトランスミッションの感触。右足をブレーキからアクセルに踏み替えた瞬間に、まるでDCTのようにギアがガチャっとつながるような音と振動があったんですよね。仕様なのか、距離を重ねれば馴染んでくるのかはわかりませんが、ちょっと気になりました。
そして白い半透過の「障子」のようなグラスルーフのサンシェード。これはあかんと思います。たぶん夏はスゴく暑いです。おそらく新型C4ピカソに対する日本市場からの不満はここに集中するのではないでしょうか。全車標準装備ですし、マイナーチェンジと言わず、イヤーチェンジで変更して頂きたい部分です。
もう一つはタッチパネル。ピカソの7インチ液晶モニターにはエアコンの操作パネルやカーナビの表示、運転支援システムの設定画面などが統合されています。例えばナビが表示されている時にエアコンを操作する場合は、画面右側の小さな「エアコンボタン」を押してエアコンの画面を表示させなければなりません。物理ボタンよりもステップが多い上に、タッチの感触もそれほどよくありません。まあ、慣れればいいのかもしれませんが。
最後は車両自体の問題ではないのですが、先代の宇宙船のような異次元の乗り物っぽい雰囲気が薄らいだことですかね。特に内装のデザインは先代と比べると普通になっていると思います。まあこの辺の評価は今までどういう車と付き合ってきたかによっても変わるでしょうし、ミニバンでは内外装を含めてピカソよりいいデザインは見つかりませんけどね。家族連れでレジャーに行けば7割方が背の高い国産ミニバンで占められている駐車場で、C4ピカソが異彩を放つ存在になることは間違いありません。
さて、試乗を終え、わが308SWに乗り換えて帰路につきます。やはり気になるのはピッチングですね。技術の進歩をまざまざと見せつけられる瞬間です。でも、運転の楽しさで比べたら308SWですね。操舵に対する応答性が高く、生ステのような独特なステアリングのタッチもいいです。
でもC4ピカソ、いい車ですよ。いま7人乗りの輸入車を買うなら間違いなくベストな選択肢だと思います。
次男もジュースを頂いてご満悦でした。
さて、先週の土曜日は嫁さんが4歳の長女を連れてバレエ教室の見学に行きました。長女は生まれつき体が柔らかくて、180度開脚もY字バランスもお手の物。得意なことをやって人生楽しんでもらおうというはからいですね。
家族は午前中不在。休日に好きなことができるとなると、もうやることは一つしかありません。ええ、ディーラー巡りです。最近は試乗オヤジと化していて、そのうち「あいつ買いもしないくせに」とか言われるかもしれませんが、まあいつ買うかは誰にも、私自身にもわかりませんからね。
で、銀座まで車で10分かからないのに空地が目立つこちらは・・・
そうです。プジョーとシトロエンが併設された某店ですね。
そして今日試乗したのは・・・
ついに来ました!
グランドC4ピカソ!
国内では希少な輸入車ミニバンの大本命。そして車種不足から販売台数の大幅な減少に見舞われているシトロエンジャポンにとって、少なくとも向こう3〜4年は間違いなく最重要モデルとなる起死回生一発必中の看板車種です。
私は1年前の東京モーターショーで実車を見てから、この日を首を長〜くして心待ちにしておりました。
さて、C4ピカソは現モデルから5人乗りのショートボディも輸入されるようになりましたが、本日試乗したのは7人乗り「グランドC4ピカソ」です。セダクションというベースグレードですね。1.6リッターターボ、6AT、車両本体価格は 347万円(税込)です。
スリーサイズは全長4,600mm、全幅1,825mm、全高1,670mm。先代ピカソ(4,590mm × 1,830mm × 1,685mm)より1cm長く5mm狭く、1.5cm低いというサイズです。また、私の先代308SW(4,515mm × 1,820mm × 1,560mm)と比べると、8.5cm長く、5mm広く、11cm高くなります。
エンジンはおなじみの1.6リッターツインスクロールターボ。馬力は165馬力で、従来のPSAのこのクラスで多かった156馬力から少しパワーアップされています。
トランスミッションは先代ピカソの6速ロボタイズドMT「EGS」から6速ステップATに改められました。もちろん日本のアイシンAW製です。「EAT6」と呼ばれる第3世代のトランスミッションで、これまでPSAで広く採用されていた第2世代の「6AT」に置き換わるものです。
プラットフォームは新世代のEMP2。新型プジョー308と共通の軽量プラットフォームです。新型グランドC4ピカソはEMP2の採用によって最大100kgの軽量化を実現しており、日本仕様も先代の1,600kgから1,550kgへと50kg軽くなっています。
新型グランドC4ピカソ、特筆すべきはデザインですね。フロントグリル中央のタブルシェブロンから左右に2本のラインが引かれる意匠はこれまでのシトロエン車でも見慣れたものです。しかし新型C4ピカソでは、そのラインがそのままヘッドライトにつながっていて、まるで日本刀の切先のような精悍な表情を与えています。(下の画像は展示車のExclusive)
しかし、一見して「眼」に見えるそれはLEDポジショニングランプ。だからこれはいわば「眉毛」であって、本来の眼にあたるヘッドランプは2段目に位置しています。こういうことをさらっとやってしまうのはさすがシトロエンです。
ボンネットからフロントバンパーにかけて下りてきたラインが弧を描き、微妙にシングルフレームっぽくなっています。メッキを多用しないのも好ましいですね。「日光東照宮」や「獅子舞」のような国産ミニバンとは一線を画するデザインです。ナンバープレートが中央のグリルを塞いでしまっているのは、まあ仕方ないですね。
なお、5人乗りのC4ピカソのフロントマスクは、7人乗りの「グランド」とテイストは共通しているものの、実は細部は全く異なるデザインになっています。ショートボディの顔つきはよりアグレッシブですね。

外観上のもう一つのアクセントがルーフレール。Aピラーから立ち上がってルーフを貫き、リアクオーターウインドウを囲むように切り返されています。試乗した薄色のブルーテレスだとあまり目立ちませんが、店内に展示されていたルージュルビのような濃色だと一層引き立ちます。
リアコンビランプは撮るのを忘れましたので昨年の東京モーターショーのものを。たぶん同じです。
続いてインテリア。
メーターパネルがセンターコンソールに置かれているのは先代と同様ですが、12インチの大型液晶モニターになりました。デザインは宇宙船のようだった先代と比べると、割と普通になりましたね。まあ、「普通」というのはあくまでも「シトロエンとしては変態度が薄まった」という意味であって、ドイツ車と比べたら格段にお洒落だし、国産ミニバンの内装と比べたらデザインも素材の質感も雲泥の差です。
こちらはナッパレザー仕様車の内装。当たり前ですがこっちがいいですよね。受注生産で40万円です。

2列目のエアアウトレット、後席窓の引上げ式サンシェード、シートバックテーブル、ダイヤルで停止位置を調整できる電動サンシェード。この辺のアメニティ装備は先代とあまり変わらないみたいです。
2列目の跳ね上げシステムや3列目の格納方式も先代ピカソやプジョー5008とほぼ同じっぽいです。この辺は完成の域に達しているということなのか、それとも開発費用を捻出できなかったのか。
フロアはフルフラットになっていて、センターコンソールを外せば1列目から2列目へのウォークスルーも可能だそうです。2列目は先代比11cm増のホイールベースのおかげで足元も広々。やはり小さな子供連れには嬉しいですね。運転席を身長163cmの私の身体に合わせて2列目のシートスライドを一番後ろに下げると、身長80cmの1歳児を乗せてもこれだけの隙間があります。
あれ?
いやー、やっぱりなかなか1人にはなれませんよ。ということで、今日は次男を連れてきました。ミスターやりたい放題のいたずらっ子なので展示車に傷でもつけないかヒヤヒヤものでしたが、試乗の時は静かにしていてくれました。ちなみにこのチャイルドシートはディーラーさんの備品をつけてもらいました。皆さん、幼児連れでシトロエン車に試乗するなら、この東京湾岸の某店ですよ!
さて、いよいよ運転してみましょう。
スマートキーをハンドル脇の「くぼみ」に置いて、スタートボタンを押してエンジンを始動します。
駐車場から出てハンドルを切ると、軽いですね。低速域では軽い力でクルクル回る設定です。交差点で曲がるような速度でも楽に曲がれます。
もちろん速度が上がればステアリングはしっかりと座ってきます。最近のPSA車はステアリングアシストが強く、プジョー208ではパワステの介入が強すぎる印象がありましたが、C4ピカソのそれは自然ですね。
シートは先代308と同じ感じですね。細かい点は違うのかもしれませんが、私の先代308SWとそんなに変わらない掛け心地でした。つまり、体重をシート全体で支えてくれる、国産車によくみられるどこか1点に体重がかかるような感覚のない、よいシートです。
そして特筆すべきは足回りです。試乗車は走行距離が400kmにも満たないおろしたての新車。それでも乗り心地は非常にしなやかで、輸入車にありがちな時速40〜50kmくらいまでの低速でのコツコツ感はまったくありません。
速度が上がっても普通の乗用車のように走ります。今回の試乗は一般道のみでしたが、中速コーナーに「かなりの速度」で突っ込んでも難なく曲がっていきます。レーンチェンジのために「なかなかの速度」で強めにハンドルを切っても、下り坂のコーナーで強めにブレーキを踏んでも、車体がつんのめったり腰砕けになったり、嫌な揺り戻しが発生することはまったくありませんでした。これはスゴい。
全高は1,670mmありますし、運転席に座ると少し高めの着座位置なので、あくまでも「ミニバンを運転している」感覚ではあるのですが、短い試乗の時間で一般道を「それなりの速度」で走る分にはまったく不安は感じませんでした。滑らかさとしっかりさを兼ね備えた走りには感心しました。
やはり、この走りの素性の良さはEMP2プラットフォームの恩恵なのでしょうね。高速道路は試していませんが、期待できますね。また、既存のパワートレーンの改良型であるにも関わらず、JC08モード燃費でリッター15km弱走るというのも大したものです。わが先代308SWより35%近く改善していますからね。
さて、新型グランドC4ピカソ、短い試乗時間でいくつか気になる点もありました。
自動車的に気になったのは発進時のトランスミッションの感触。右足をブレーキからアクセルに踏み替えた瞬間に、まるでDCTのようにギアがガチャっとつながるような音と振動があったんですよね。仕様なのか、距離を重ねれば馴染んでくるのかはわかりませんが、ちょっと気になりました。
そして白い半透過の「障子」のようなグラスルーフのサンシェード。これはあかんと思います。たぶん夏はスゴく暑いです。おそらく新型C4ピカソに対する日本市場からの不満はここに集中するのではないでしょうか。全車標準装備ですし、マイナーチェンジと言わず、イヤーチェンジで変更して頂きたい部分です。
もう一つはタッチパネル。ピカソの7インチ液晶モニターにはエアコンの操作パネルやカーナビの表示、運転支援システムの設定画面などが統合されています。例えばナビが表示されている時にエアコンを操作する場合は、画面右側の小さな「エアコンボタン」を押してエアコンの画面を表示させなければなりません。物理ボタンよりもステップが多い上に、タッチの感触もそれほどよくありません。まあ、慣れればいいのかもしれませんが。
最後は車両自体の問題ではないのですが、先代の宇宙船のような異次元の乗り物っぽい雰囲気が薄らいだことですかね。特に内装のデザインは先代と比べると普通になっていると思います。まあこの辺の評価は今までどういう車と付き合ってきたかによっても変わるでしょうし、ミニバンでは内外装を含めてピカソよりいいデザインは見つかりませんけどね。家族連れでレジャーに行けば7割方が背の高い国産ミニバンで占められている駐車場で、C4ピカソが異彩を放つ存在になることは間違いありません。
さて、試乗を終え、わが308SWに乗り換えて帰路につきます。やはり気になるのはピッチングですね。技術の進歩をまざまざと見せつけられる瞬間です。でも、運転の楽しさで比べたら308SWですね。操舵に対する応答性が高く、生ステのような独特なステアリングのタッチもいいです。
でもC4ピカソ、いい車ですよ。いま7人乗りの輸入車を買うなら間違いなくベストな選択肢だと思います。
次男もジュースを頂いてご満悦でした。
コメント
コメント一覧 (2)
先日私もグランドC4ピカソのエクスクルーシブを試乗して、ほぼ同じ感想を持ちました。
あの発進時や空走状態から加速するときのほんの一瞬の違和感は何でしょうね?
今後熟成が進めば解消されるのか、シフトマップをUpdateしないと直らないものなのか…
あとタッチパネルコントロールの件も同意です。せめてエアコンは物理ボタンが良かった。
ただ、細かい不満点はあるにせよ、あの唯一無二のデザインにやられちゃってます(笑)
やはりギアのつながり感があったということは、仕様なんでしょうかね。新しいEAT6の癖なんでしょうか。私の試乗の時はアイドリングストップはオフにしていたのですが、その機能が何か干渉しているのかもしれませんね。