みなさまこんにちは。

年明けから25営業日ほど経過しているのですが、3名体制75人日のうち60人日くらいしか稼動していなくて、稼動率が8割以下に落ち込んでいるんです。

あ、システム開発ではなく、うちの子供たちの保育園の話です。3人がインフルエンザでそれぞれ1週間登園停止なり、次は双子が相次いでRSウイルスに感染。私と嫁が全部休む訳にもいかないので、どちらもうちから電車で1時間半の両祖父母に交代でサポートして頂いて。2人の給料を6人で稼いでいるようなものですね。

さて、先日のエントリーでも2015年の日本におけるプジョーの導入スケジュールをご紹介しましたね。
「7月に308/308SWのGTライン、RCZのGTライン、508/508SWのGTラインが発売」
プジョー・シトロエン・ジャポンのニューイヤーパーティに出席しました
- 松下宏の見たクルマ、乗ったクルマ、会った人 -


ん?

「GTライン」?

「ライン」?

と思われた方もいらっしゃるかと思います。プジョーの本国サイトをみますと、2代目プジョー308には「GT Line」と「GT」という、似通った名称の異なるグレードが用意されています。この名称の紛らわしさからごく一部で混乱も見受けられます。従って、甚だお節介ではありますが、日本導入に先立って両者の違いをきちんと理解しておくことで、ディーラー営業マンの鼻を明かし日々のフランス車談義に花を添えていただければと思います。

さて、「GT Line」と「GT」の両者を私なりに一言で表現するとこんな感じです。

「GT Line」は、標準車と同じパワートレーンながら、装備を充実し内外装をスポーティにドレスアップしたグレード。

「GT」は、「GT Line」のスタイルに加えてハイパワーエンジンと専用サスペンションを組み込んだウォームハッチ。

ですね。

それでは具体的な違いを見ていきましょう。英国で販売される308の各グレードとの比較です。

まずはパワートレーン。英国ではGT Lineの他にAccess、Active、Allureというグレードがあります。
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てゆーか、やっぱり欧州は選択肢豊富ですねえ。日本に導入されているのはこの表でいうと「1.2 PureTech 130PS」のみですが、英国ではガソリンエンジンが4種類、ディーゼルエンジンが5種類も用意されています。

表からも分かる通り、GT Lineのエンジン、トランスミッションは下位グレードのAllureと同じです。一方GTは専用エンジンが用意され、ガソリン車は205馬力の1.6リッターTHP(Turbo High Pressure)に6MT。ディーゼルは180馬力の2.0リッターBlueHDiにEAT6が組み合わさります。ガソリンエンジンはPureTech EBターボではなく、BMWとの共同開発によるプリンスエンジンですね。

なお、GTはホットハッチではなく、スポーティだけど少しマイルドな味付け「ウォームハッチ」という位置付けです。欧州でのライバルはフォードフォーカスSTやシュコダオクタビアVRS、セアトレオンFRなどになるものと思われます。

308の本当のホットハッチとしては、2013年のフランクフルトショーで270馬力エンジンを積んだ「308 R Concept」が発表されましたが、実際に発売されるかどうかはわかりません。しかし、Auto Express誌によると、GTよりもホットな「GTi」の発売が予定されているそうです。
The even better news for Peugeot hot hatch fans is that there’s a more hardcore 308, the GTI, is due before the end of the year.(プジョーのホットハッチファンに朗報。308のさらにホットなGTiが今年中に発売予定。)
Peugeot 308 GT review
- Auto Express -

308 R Conceptの市販版が308 GTiということなのか、詳細は不明ですが、これは楽しみですね。

さて308GT LineとGT、次に装備の違いを見てみましょう。参考までに日本仕様のCieloも並べてみました。
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※ドライバーアシスタンスパック・・・アクティブクルーズコントロール、ディスタンスアラート、エマージェンシーブレーキサポート

まず、GT系モデルと他グレードではルックスが異なります。GT Line、GTともに専用グリルや2本出しマフラー、赤ステッチ入りのステアリングホイール等でスポーティな演出がなされます。一番目立つのは、フロントのライオンマークがボンネットからグリルに移動された点ですね。画像は上がたぶんAllure、下がGTです。ま、言われなきゃ分からないですけどね。



しかしこうして見るとGT LineとGTの装備面の違いは小さいですね。GTだけの装備はシーケンシャルウインカーとローダウンサスペンションのみで、見た目の違いはほとんどないと言ってよいかと思います。シーケンシャルウインカーというのは、いわゆる「流れるウインカー」ですね。下の動画の1分20秒あたりで出てきます。


流れるウインカーってよく大型トラックなんかでありましたねえ。これ、以前はルールが定まっておらず、2006年に一旦禁止されてるんですね。それがグローバル協調のため2014年に改めて許可されたそうです。
自動車前後の方向指示器について、連鎖式点灯(シーケンシャル点灯)による点滅を認める。連鎖式点灯は、灯火の個々の光源が決められた順序で点灯するように配線された接続により点灯するもの。
方向指示器のシーケンシャル点灯を解禁…国交省、国際基準調和へ基準改正
- レスポンス -

2006年の灯火規制強化により、新規登録車の流れるウインカーが、事実上禁止され現在では殆ど見られなくなりました。
http://www.yamadabody.jp/blog/syatyoublog/ledte-ru_2/
- ヤマダボディーワークスPRO -


なお、先述の通り日本には7月に308GT Lineが導入されるということです。しかし、日本のCieloはすでにほぼフル装備をつけてしまっているので、GT Lineとの違いがわかりにくいですね。GT Lineの導入に合わせてCieloを落としちゃうとか?

ホットなGTとGTiは日本に導入されるかどうかわかりませんが、冒頭の松下氏のブログでは「隠し玉」があるということですので、GTもしくはGTiの導入があるのかもしれませんね。あるいはディーゼル?BlueHDiはユーロ6対応で日本の排ガス規制もそのまま通るようなので、可能性はあるかもしれません。

GTかGTiが来ないとなると、当面308で選択できるのはピュアテック1.2リッターだけですが、パワーに不満な方はチップチューンですかね。まあ、スポーツモードにすればいいんでしょうけれど、スピーカーから流れるエギゾーストノートがちょっと煩わしかったりしますからね。

ということで、ど新規モデルはないとしてもそこそこ話題のある2015年のプジョーですので、ぜひとも頑張って増販につなげて頂きたいと思います。

1月の結果?

いやー・・・・・・・・・・・・