みなさまこんにちは。

子供の保育園で溶連菌が流行っているそうですが、幸いうちの3人の子供達(4歳娘、2歳双子男児)は大丈夫でした。

ところが、父親の私だけ感染してダウン。2日間登園(送迎)禁止という・・・私の免疫力は2歳児並みということですかそうですか。

さて、いよいよ初回車検を迎えたわがプジョー308SW。先日ディーラーにお預けに行ってきました。この件の詳細は後日に譲るとして、今日は代車のお話です。

わがままなことを言って申し訳ありませんが、私は「代車を選ぶ客」です。まあ要するに子ども3人でチャイルドシート3台となると、Cセグのワゴン以上の大きさでないと物理的に厳しいんですよ。

ということで、ディーラーの代車ラインアップで唯一の3列シート車である307SWを借りるべく、2ヶ月くらい前から予約していたんです。特にこの週末は嫁さんの休日出勤があるため、ヘルプの義父母を乗せて6人で出かける予定にしていましたので、代車もやはり7人乗りでないと困るわけです。

で、当日ディーラーに行ってみたら用意されていた代車がこちら。
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2008じゃねーか・・・

なんでも私が借りる予定だった307SW、前の借主の整備が長引いていてまだ返って来ないんですって。まあそんなこともありますわね。気にしない気にしない。

だって旧車でしかも以前乗ったことがある307SWよりも、新車の2008の方が断然面白いじゃないですか。ブログのネタにもなるし。

え、代車の307SWで6人で出かけるんじゃなかったのって?

まあ近場だし、少し窮屈ですがお義父様には荷室にでも入っていてもらえれば・・・なんてことは当然なく、義父の車で来てもらいましたよ。

前置きが長くなりましたが、今回は代車で借りた2008の話です。今回お借りしたのはプジョー2008Cielo。2つあるグレードのうちの高い方ですね。2014年登録ですが、走行わずか2,000km弱のほぼ新車です。

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ベースの208よりもひと回り大きく見えますが、違うのは全長と全高です。アクティブかつクリーンな印象で「アーバンクロスオーバー」というコンセプトが分かりやすく具現化されたよいデザインだと思います。
代車のボディカラーはトルマリンレッドという「朱色」ですが、やっぱり2008には白などの薄色が似合うと思います。

インテリアは素晴らしいです。このCieloは黒と茶色のツートンカラーなのですが、この茶色がブロンズというか、少しメタリックな仕上げでおしゃれなんですよね。こういう色遣いでも昭和のキャバレーみたいにギトギトしないのもフランス車ならでは。Bセグ車なので黒いプラスチックがコチコチのテカテカなのはクラス相応ですかね。
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そして私が2008の内装で一番気に入ったのはこのサイドブレーキレバー。レザーの色と風合い、茶色のステッチ、そしてツヤ消しシルバーの装飾が絶妙で、手触りも文句なし。このレバーだけでも欲しくなりました。
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ベースの208より荷室が拡大されていますので、荷物もそこそこ積めます。
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グラスルーフのサンシェードは、最近のPSA車では定番の薄日が射す「障子タイプ」。これぞ日本の侘び寂び、いや5月ですでに暑いですよ、やっぱり・・・
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エンジンは1.2リッターNAの82馬力。トランスミッションは2ペダルMTの5速ETG(Efficient Tronic Gearbox)です。説明するまでもありませんが、ETGはシングルクラッチのMTをクラッチペダルを使わずに自動で変速する代物で、もちろんAT限定免許で運転できます。私はETG初体験ですので緊張しますね。よく考えたらシングルクラッチの車両を運転するのは2008年に106を降りて以来、6年半ぶりです。

さて、ディーラー営業氏からETGの運転についてひと通り説明を受け、「MT経験のない女性とかだと厳しいですが、106に乗られていたのなら問題ないかと・・・」なんていうエールも送られて運転席に座ります。

シフトレバーは上から「R」「N」「A」の3段のみ。「A」の位置でレバーを左に倒すとMTモードに切り替わります。

シフトを「A」に入れてそっとアクセルを踏む。おっ、走った(当たり前・・・)

道路に出る手前でアクセルを離すと、強いエンジンブレーキに車体が前後に揺すられる。おおっ、やっぱりMTっぽいな・・・

駐車場を出て幹線道路へ。少し強めにアクセルを踏んでみる。1.2リッター3気筒のエンジンが、「ビーン」という軽めのうなり声を上げながら加速する。

おっ結構力強いじゃんと思うやいなや「ウォーン」というエンジン音とともにトルクがすぽっと抜けて減速G。あらっと思うとギアがつながり2速に。さらに加速するとまたトルクが抜けて決して弱くない減速G。そして3速に。

こ、これはキツイな・・・

MT車の手動変速の方がずっと速いんじゃないかな・・・2008のETGは「ハイ、アクセルを離してクラッチ踏んで。そんでギアを1段上に入れて。そしたらアクセル踏んでクラッチ離す。ハイよくできました。」みたいにエラくのんびりした感じだな・・・「舟を漕ぐ」とはよく言ったものだ・・・

そうだ。確か「ETGは変速の直前にアクセルから足を離すとスムーズに運転できる」ってみんカラで読んだぞ。

2速2,500回転、この辺りかな?アクセル離す。

変わった?あれ?変わらねーじゃん・・・早すぎた・・・?

ウォーン、ガックン、ビィーン。

3速・・・。

ウォーン、ガックン、ビィーン。

4速・・・・・・。

赤信号だ。

ブレーキングで4速から3速、2速へ。シフトダウンは割とスムーズだな。

ブルブルブルブル。

なんだなんだなんだ?

あー、シングルクラッチだから回転落ちるとグズるのか。1,500回転以下だとエンストしそうだな。MTってこんな感じだったっけ・・・3速だったら2速に落とせばいいけど、2速から1速は落とせないじゃん。いや、MTだとこういう時は、クラッチ切ってコースティングしてたんだよな・・・ETGじゃペダルないからどうしようもないじゃん。あー、シフトを「N」にしてクラッチ切る?マジで?それは怖いな・・・

信号が青に変わった。

あ、上り坂。ありゃ、2速で1,500回転だとブルブル震えるし全然前に進まないぞ・・・この車はもっと踏まないと走らないな。1,500〜2,000回転が常用域のプジョーのテンロクターボとは別世界だな。

よし、前がクリアになった。

行けピュアテック!お前の走りを見せてくれ!

踏み込めば結構速いぞ。いい加速!4千回転くらいまで引っ張るかな!?

ウォーン、ガックン、ビィーン・・・

・・・・・・。

気合入れて加速しても、シフトアップのスピードは変わらないのね・・・・・・


とまあ、私の2ペダルMT初体験はこんな感じでした。

えーっと、少なくとも私が週末に運転した限りでは、この2008のパワートレインはけっこうとっつきにくいというか、マスターするのはそれなりに努力を要すると思いました。

まず、このエンジンでは低回転は全然使えません。2,000回転を下回るとMT車特有のブルブル音が出て、1,500回転以下では音と振動がかなり大きくなります。特に厳しいのが低速域。2008は2速2,000回転で時速30kmくらいなのですが、住宅地を時速20kmくらいでゆっくり走るときは1,500回転付近に落とさざるを得ず、ブルブルガタガタします。私が乗っている間は大丈夫でしたが「エンストするんじゃないかな・・・」と不安に駆られながら運転するのはあまり気持ちのいいものではありません。

スムーズに運転するには常に2,000回転以上、できれば2,500回転以上を維持したいところです。オートモードで普通に踏むと2,000回転強でシフトアップしてしまうので、MTモードで3,000回転くらいまで引っ張ってからシフトアップするのがよさそうです。私は途中からMTモードでパドルシフトを使って運転しました。「自動変速モード付きのMT車」という認識のもとに特性を理解して運転するのがよろしいかと。

「諸事情によりどうしてもAT(免許で運転できる)車が必要だけど、シングルクラッチの味わいを楽しみたい、より積極的に車と対話しながら運転したい」という方にはハマるのかもしれませんが、普通に「自動変速機」を期待すると裏切られます。特に低速低回転でのマナーの悪さはMT未経験の人が運転したら「これ壊れてますよ」とクレームをつけるかもしれません。

これは、ETG自体の構造的な問題もあるのでしょうが、82馬力というエンジンが非力すぎるのかもしれませんね。110馬力版だともう少し楽に運転できるのかもしれませんが、本国でもETGは82馬力版にしか設定がありませんからね。1.6リッターガソリンの4速ATもあるのですが、ユーロ5だし、いまさらAL4っていうのもねえ。

なお、208はフェイスリフトで1.2リッターターボ110馬力に6速トルコンATの「EAT6」を搭載したモデルが、欧州では2015年6月から発売されます。当然2008にもこのパワートレインが与えられる模様で、ディーラーさんの話では日本導入は年末とのことです。「2008は気に入ったけどETGはちょっと・・・」という方はしばらく待ちですね。

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ちょっとETGのことをネガティブに書きましたが、足回りはいいんですよ。低速では当たりが柔らかいのに、中高速ではビシッと安定しています。208ハッチではボディの軽さゆえの「飛び跳ね感」がありましたが、2008はもう少しどっしりゆったりした乗り心地です。ステアリングは低速域のアシストが強すぎてハンドル操作とボディの動きがバラつく時もありますが、慣れれば上手くコントロールできると思います。

ということで、2008のキャラクターを考えるともう少し気楽に「フフフン」とか鼻歌交じりに乗りたいものなのですが、どうもパワートレインがそうさせてくれません。インテリアや乗り味は素晴らしいのに、もったいないことです。EAT6が装備された暁には、ルノーキャプチャーやVWポロなんかに流れる商談を少しは巻き取れるんじゃないでしょうか。

ただ、トランスミッションが変わったからといってバカスカ売れるかというと、そう簡単にはいかないところが難しいんですけれども。なにせ、日本でも絶賛ヒットしているフィアット500の自動変速機は2ペダルMTのデュアロジックですからね。何なんですかね?イタ車だから許される、みたいな?

ETG初体験で盛り上がってしまいました。もう一つのトピックとして、この2008にはAppleのCarplay対応機が装備されていたのですが、これもなかなかアレな感じでしたので、次回に続きたいと思います。