みなさまこんにちは。

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さて、前回のエントリーでお伝えしたドライブレコーダーの選び方ですが、ポイントについてはおおむね理解できましたので、今回は機種選定に入りたいと思います。

「西日本問題?Gセンサー?電波障害?」という方は、お手数ですがこちらを先にお読みいただければ、スッと機種選定に行けるかと思いますよ。

その前に、さらなる基本知識として、ドラレコ市場にはどんなプレイヤーがいるのか見ておきましょう。

現在のドライブレコーダー市場の特徴として、国内メーカー以外にも、韓国や台湾、中国などの一般には馴染みのないメーカーが多いということがあると思います。なんというか、10年くらい前に流行った「MP3プレーヤー」でも見ているような玉石混合っぷりです。

大手価格比較サイトの価格.comに掲載されているだけで40以上のメーカーがあります。私も調べ始めるまで知らなかった会社が多いのですが、どれが玉でどれが石なのか、自分が知らない会社が実は「珠玉」の製品を世に送り出しているのかもしれませんよね。

また、国内のサポート体制も気になるところです。いくらスペックがよくてもサポートがなおざりで人柱になるのはごめんですからね。

ということで、日本のドライブレコーダー市場にはどんなメーカーがあるのか、全部は紹介しきれませんので、主要と思われる企業や通販サイトでよく見かけるブランドを眺めていきたいと思います。

01.国内総合カーエレメーカー
02.国内専業メーカー
03.台湾
04.韓国
05.米国
06.中国

01.国内総合カーエレクトロニクスメーカー

・イクリプス(富士通テン)
・パナソニック
・パイオニア
・ケンウッド
・アルパイン

国内総合カーエレメーカーがドラレコ市場に本格的に参入したのはここ1〜2年と言われています。2015年夏時点においては、各社とも1〜2機種程度とラインナップは少なく、自社カーナビ製品と連携しなければ使えない製品もあります。

その中でイクリプス(富士通テン)は力を入れている方で、個人向けモデルは2機種と少ないものの、トヨタや日産、マツダ、BMWジャパンなどの純正ドラレコとしてOEM供給している実績があります。

パナソニックは、ドライブレコーダーはカーナビオプション品1機種のみかと思いきや、イエローハット専売品という機種(CA-XDR50D/51D)がありますね。わざわざ販路を限定する理由がよくわかりませんが、パナ社のサイトには一切情報がないのは試験販売的な位置づけでイ社が全量買取とかそういう事情なんでしょうか。ネットでは台湾か韓国のOEMではという指摘もありますが、確たる情報はないようです。

パイオニアは現状1機種のみですが、こちらは自社開発っぽいです。

そして、最近価格比較サイトのランキング上位に君臨しているケンウッドのKNA-DR300ですが、これは台湾MioのMiVue 518のOEMと思われます。

また、この記事を書いている最中にケンウッドから新型のKNA-DR350が発表されました。筐体の液晶画面や操作部を見る限り引き続きMioのOEMとみられますが、フロントパネルの方はMiVueには同じ形状のものが見つかりません。フロントパネルはケンウッド専用品なのかもしれません。

また、アルパインのDVR-C5000Wは、台湾Fuho社のVacron CDR-E07のOEMのようです。

OEM、OEMと言っていますが、別にOEMだから悪いってわけではないですけどね。自前で開発するよりも安く、早く、高性能だからOEMにしているわけですし、自社開発品と同様のサポートも受けられますのでユーザーにとってはあまりデメリットはないと思います。製造元ブランドの方が安いかというと、そうとも限りませんし。ただ、ビジネスとしてはあまり発展性がなさそうで、なんとなく寂しい気はしますね。

なお、Mioは日本法人がありますが、ドライブレコーダーは取り扱っていないようです。Vacronはマザーツールという会社が正規代理店になっているようです。

02.国内車載機・通信機器専業メーカー

・ユピテル
・セルスター
・Driveman(アサヒリサーチ)
・KEIYO(慶洋エンジニアリング)
・コムテック
・FRC

ユピテルセルスタースピード狂お急ぎがちの方にはレーダー探知機などでおなじみですね。専業メーカーらしくラインナップも豊富ですね。両社ともにドラレコ事業はかなり力を入れているようです。

その他のメーカーは私も知らなかったのですが、Driveman(アサヒリサーチ)はスズキのOEMやトヨタディーラー、官公庁などへの供給があります。また、KEIYO(慶洋エンジニアリング)はスバル、コムテックはデンソーなどにそれぞれOEM供給しており、実績のある企業であります。FRCもちょっと地味な感じですが、多くの機種をラインナップしています。

総合メーカーとのラインナップの差をみると、専業メーカーの力の入れ具合が見て取れますね

03.台湾
続いて台湾メーカーです。台湾は電子機器産業が盛んで、なにせiPhoneやニンテンドーDSなどの製造を請け負う鴻海精密工業(フォックスコン)の本社も台湾ですからね。下記の4社は日本で正規品の取り扱いがあります。

・トランセンド
・ASUS
・PAPAGO
・DOD

トランセンドは半導体メーカーですね。PCのメモリやフラッシュストレージなどが有名です。日本法人、ありです。

ASUSは、「アスース」とか「エイサス」とかいろいろな読み方がありましたが、正式には「エイスース」と読みます。PCのマザーボードやタブレットPCなどか主力ですが、最近ドライブレコーダーにも参入しました。

PAPAGOはドライブレコーダー以外にカーナビやタイヤ空気圧測定装置などを製造しています。2011年には台湾で上場しており、日本法人もあります。

DODは、ドライブレコーダー専業のようです。国内では2015年9月から、代理店がこれまでのNECOTOという会社から韓国のハンファQセルズジャパンになったそうです。

04.韓国

・INBYTE
・COWON
・ORACOM
・スマートレコ

INBYTE社の主力製品であるFinevuは韓国Finedigital社製です。INBYTEが関係会社なのかどうかは不明ですが、Finedigitalは韓国Kosdaqに上場していて売上高も1000億ウォン(約100億円)ある企業です。

COWONはデジタルオーディオプレーヤーなどで有名です。こちらも韓国の上場企業ですね。

ORACOMはドライブレコーダー専業メーカーみたいです。英語のサイトがないので詳細は不明ですが、日本での正規取扱はないようです。

スマートレコは、プジョーやシトロエン、ジープ、アウディ、フィアットなどの輸入車の純正ドラレコとして採用されています。どこもインポーターが独自に設定しているオプションのようですね。日本ではTCLという企業が販売していますが、製造元は韓国のuriveとみられます。

05.米国

・ガーミン
・ヒューレット・パッカード

ガーミンは米国発祥の車載電子機器メーカーで、カーナビやフィットネスコンピューターなどを展開しています。現在の登記上の本社はスイスで、カーナビやドラレコの開発は台湾で行っているようです。日本法人があります。

ヒューレット・パッカードは言わずと知れた総合IT企業ですが、ドライブレコーダーは台湾のONPROという企業が製造しています。もうONPRO社のサイトにHP製品として紹介されていますので、あけすけですね。

日本HPのウェブサイトにはドラレコの紹介はなく、オンラインストアでも販売されていないのですが、サポートはしているんですね。修理対応とかどうしてるんでしょうかね。

06.中国
5,000円以下の低価格品や、模造品が多くどこがオリジナルかわからないともいわれる中国メーカー品です。人柱な方以外はなかなかこの領域には手を出さないと思いますが、Amazonや楽天の検索で上位に登場するメーカーとして2社調べてみました。

・E-PRANCE
・SERESROAD

E-PRANCEは、China Pranceというドライブレコーダーやレーダー探知機を製造している会社のようです。ドラレコのラインナップは豊富ですね。日本での正規取扱はありません。本社は香港ということです。

SeresroadはShenzhen Zhihui Technology Co., Ltdという会社が商標を持っているようですが、中国の深センの会社のようだということ以外はよくわかりません。



あー、機種選定するはずだったのにまた長くなっちゃいましたね・・・

ということで、次回に続きます!