みなさまあけましておめでとうございます。

2016年が明けましたね。当ブログもlivedoorをメインにして3年目を迎えまして、なかなか更新の頻度も仏車ネタも増えないもどかしさはありますが、今年も少しでも皆さまのお役に立てるよう勤めて参りますのでどうぞお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。

みんカラの方も続けておりまして、アレはアレで自動車SNSとして楽しく有用な場所ですので、ブログタイトルとアカ名はこちらに寄せましたが、引き続きよろしくお願い申し上げます。

さて、先日のエントリーでお伝えした通り、急遽ジュニアシートを買い増す必要に迫られてしまい、どうせ買うならISOFIXがいいと思い、年末の高揚感もあってか少し高めのジュニアシートをポチってしまいました。

今回購入したのはこちら。タカタの「312-i fix junior(312アイフィクスジュニア)」です。



えっ、タカタって、あのタカタ?

そうです。あのタカタです。

あの、エアバッグのタカタ?

そうです。あのエアバッグのタカタです。

あの、エアバッグのインフレーター(ガスを発生してバッグを膨らませる装着)から車内に金属片が飛び出す事故によりアメリカで8人が死亡し、国内でも怪我人が出ていて、タカタ製エアバッグを採用している国内外の11の自動車メーカーが世界で5,000万台(うちアメリカ3,400万台、日本700万台)をリコールし、そのリコール費用を捻出するために過去2期で700億円近い特損を計上したけど最終的な費用は未だわからず、トヨタや日産、フォードだけでなく、エアバッグを長年に渡って二人三脚で開発してきたホンダからもタカタ製インフレーターを内蔵したエアバッグの新規採用を見送られて先行きが不透明な、タカタ?

だから、そうですって!そのタカタですよ!

えー、大丈夫なのって?

ま、エアバッグの事案は、タカタの初動が極めて悪かったり、タカタからホンダへの報告に不誠実な点があったりと、企業としてどうなんだろうと思うことはありますが、ジュニアシートは大丈夫じゃないですかね。インフレーターついてないし。

ということで、今回5歳の長女のために購入したタカタ「312-i fix junior」。購入のポイントは次の通りです。

ISOFIX
安全性もさることながら、通算5台目のチャイルドシートでISOFIXが1台もないというのもアレかと思いまして。ブログのネタのために高い買い物をするなんて本末顛倒もいいところですが、まあいいかあ、と。なお、312-i fix juniorは日本メーカー初のISOFIX対応ジュニアシートで、2016年1月時点でも日本メーカー品では唯一の製品です。

36kgまでハイバック
前回も指摘した通りですが、チャイルドシートの規格上限である体重36kgまで対応のジュニアシートでも、グループ3(22〜36kg)は背もたれを外したブースターとなる製品も少なくありません。この製品は体重36kg、身長150cmまで背もたれが使えます。なお、背もたれは取り外せないのでブースターにはなりません。

価格
今回購入したタカタ312-i fix ジュニアは定価27,000円と、ジュニアシートとしてはかなり高価ですが、国内で入手可能なISOFIXジュニアシートでは最廉価です。

輸入品のRomerやMaxi-Cosiは軒なみ3万円以上。以前店頭で見かけたBritaxのISOFIXジュニアシートはなんと6万円でした。絶対的な価格が高いことに加え、Amazon.co.ukなどで売られている現地価格を見てしまうとちょっと手を出せません。

ということで昨年末に到着していた312-i fixジュニア。安くないだけあって作りはなかなか良さそうです。
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背後から見ると、シートベルトを通すショルダーガイドがよく見えます。
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ここは子どもの肩にベルトを当てるために重要なパーツです。312-i fix juniorではネックレスの留め具(「カニカン」と呼ぶんですって、へー)のようにベルトをロックし、走行中に外れないようになっています。

それでは装着してみましょう。

私の初代プジョー308SWには、2列目の3席にISOFIXアンカーがついていますが、今回は2列目右側に装着します。
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このクルマはアンカーが露出しているので分かりやすいですね。クルマによっては奥に隠れているものもあるそうです。

これがISOFIXアンカーに接続するコネクターです。312-i fixジュニアの場合、外れているときは赤く表示されます。
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コネクターをアンカーに押し当てて接続します。ガチャッとなって表示が緑色に変わればOKです。すげー簡単!!
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続いてシートバックの高さを調整します。312-i fix juniorには子どもの身長を示すスケールがあり、100cmから150cmまで5cm刻みで調整できます。長女の身長は104cmなので、高さを「max.105cm」に合わせます。うーむ、これは分かりやすいですね。
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座面前端のストラップを引くとコネクターがスライドするので、ストラップを引きながら座面をシートバック側に押し付けて完了です。
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どうでしょう。

はたから見たらISOFIXなのかどうかわかりませんが、アンカーでガッチリと固定されていますので、前後左右に揺すってもビクともしません。いいですね。

これでジュニアシートが3席になりました。何の遊園地のアトラクションですかって感じですが・・・
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これでも以前よりはスッキリしたんですよ。何せ2年前はこうでしたからねえ・・・
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※上下とも、運転席のヘッドレストは撮影のために取り外してあります。

さて、312-i fix juniorを使用してみた感想ですが、最大のメリットは何と言ってもISOFIXの安定感です。実はシートベルト固定式のジュニアシートはチャイルドシートよりも固定が難しいです。チャイルドシートのように包み込むようには留められないので、どうしても少しグラつきます。その点ISOFIXはガッチリと固定できます。

また、整備や不意の乗客で取り外す時も困りませんし、子どもの乗り降りの時にシートがずれることもありません。使わない時にシートベルトで固定しておく必要もありません。

その他は上記でも触れた通り、312-i fixは機能、質感ともに高水準で、よくできた製品だと思います。

デメリットは特にありません。ないですね。ISOFIXと引き替えに失うものはありませんし、従来型製品と比べておよそ1万円の追加投資は安いものだと思います。レカロのstart J1で発生したシートバックからのカタカタ音もありません。

なお、これはこのシートの問題ではないのですが、ジュニアシートで5歳児にシートベルトを正しく装着し続けてもらうのは大変ですね。5点ハーネスのチャイルドシートの場合は、適切に拘束すればそれっきりですが、ジュニアシートだと子どもがいつの間にか肩ベルトを抜いていたり、寝そべったりしているので、それなりの「しつけ」は必要です。

まあ、幹線道路を時速70km近くで走行する国産ミニバンの車内で子どもが跳ね回っている姿を目撃することもありますので、それと較べればうちの子どもたちはだいぶマシですが、下と比較してもしょうがないですからね。

ということで、一度ISOFIXを経験してしまうと、ちょっと従来のシートベルト固定式には戻り難いですね。それくらい私にはヒットしました。これはなかなか良い買い物でした。

これで、我が家で5台目のチャイルドシートであるタカタ312-i fix juniorは、長女がジュニアシートを卒業する年齢まで間違いなく使えるでしょう。

6台目はないと願いたいですが、懸念はグループ3(22〜36kg)で固定されなくなる既存の2台のジュニアシートてすね。

要は車両側に固定されればいいわけだから、強度のあるベルトで固定でもしますかね。ただ、2列目にはISOFIXアンカーと裏側にトップテザー用アンカーもあるから何とかなるかもしれないけど、助手席はそもそもアンカーがないし。それに、取り外し可能なように作るのも大変そうですね。ラッシングベルト?うーん、大袈裟だなあ。

妄想は尽きませんが、とにかくISOFIXはいいですよということで、本年もまったりと続けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

私は、「ブログのネタに・・・」という言い訳が財布の紐を緩ませる理由にならないように、自己を律して参りたいと思います。