みなさまこんにちは。

わたくし30年来花粉症に悩まされていたのですが、今年は「あること」を試したところ、症状がほとんど消えました。

ホルモン注射?

違います。私がやったのは「糖質制限+グルテンフリー(小麦断ち)」です。

ここはクルマのブログなので詳細は省きますが、マジですよ。パンもケーキもハンバーガーもパスタもラーメンも食べられませんが、花粉症は消えて体重も減り言うことなしです。

さて、新車登録からまもなく4年を迎えるわが2012年式プジョー308SWですが、このたび12ヶ月点検を受けてきました。点検結果については別途記すとして、今回は代車のお話です。というのも、土曜日に代車の新308を借りて、翌日の日曜日はフリーの身だったのでした。

しかも、嫁さんの用事で5歳長女と3歳双子の3人を連れて遊びに行きましたので、私は半日完全フリー!!

休日の昼間に趣味に没頭できるとは何たる僥倖。こんなことは1年に1回あるかどうかわかりませんよ!!

やはり普段のディーラー試乗ではままならないあんな場所に行ったりしてこんなシチュエーションでそんなこともしちゃったりして・・・・・・

image


嵐じゃねーか・・・・・・

うーん、残念ながら当日は雨。しかもかなりの強風で、首都高湾岸線のベイブリッジを走る4トントラックなんかは強風に煽られて荷台が左右にグワングワンと揺られていました。普通車でもハンドルを取られるような風ですから、速度を上げることが憚られました。

それでも高速道路を中心に150km弱、たっぷり味わうことができました。実は新308を運転するのは2度目なのですが、前回はディーラーの周辺をチョイ乗りしただけでしたからね。半日も乗ると普通の試乗では分からないこともみえてきます。

さて、今回借りたのはプジョー308プレミアム。黒のハッチバックですね。ワゴンのSWを貸してくれるって聞いてたんだけどなあ、というのは置いておきましょう。よくあることです。え、ない?

image


端正でハンサムなエクステリア


まずは外観。普通ですね。普通にカッコいいと思います。2代目308は「没個性的」と評されることもありますが、プジョーのデザインの魅力って、プレーンで端正なところだと思っています。ぱっと見は普通。普通だけど、いい。106や306、406などがそうでしたね。それが206の大ヒット以降バランスを崩して会社自体も倒れかけて、ようやくこの2代目308あたりで戻ってきたんだと思います。売れるデザインがいいデザインであると言い切っていいと思います。産業デザインはアートじゃありませんからね。
image


リアまわりも206以降のプジョーの丸っこい形状をあっさり捨ててアウディA3っぽいプロポーションですが、これは実用性を重視した結果のようですね。

308のトランクルームの容量はトノカバーを上げた状態で501リットル。これは先代の427リットルから20%近く増えているだけでなく、現行ゴルフの341リットルを5割近くも上回っています。そして私の先代308SWが657リットル、現行ゴルフバリアントが605リットルですから、もうワゴン並みに積めてしまうんですね。デザインだけじゃないんですよ、フランス車の美点は。


上質で個性的なインテリア


続いてインテリア。こちらは外装とはうって変わってアバンギャルド。低めに位置する小径ステアリングとその上から覗くメーターが特徴のコックピットは、最初はドライビングポジションを取るのに戸惑いましたが、慣れればまったく問題ありません。私のポジションだとメーターが隠れることもありません。ちょうど下の画像のような見え方です。
image


そして何かと物議を醸す反時計回りのタコメーター。これも別に問題ないのですが、普通に時計回りでよかったんじゃないですかね。反時計回りだとほんの少しだけ視線移動が多いような気がします。

そして超スッキリしたセンターコンソール。どこかのレビュー動画で触れられていましたが、法令で設置が定められた以外の物理ボタンはすべて排除したそうです。
image

image


よく解らないのは、CDスロットがセンターコンソールの中央に鎮座していることですね。スマホが刺せるUSBソケットまでついているのに、あえてCDで音楽を聴く人がどれくらいいるのでしょうか。欧州車でCDスロットがあるモデルは、プジョーだけでなく、BMWやフォード、メルセデスなど少なくないんですが、ヨーロッパではCDの需要が旺盛なんですかね。まあでもこれも別に困ることではありません。

タッチパネルのエアコンはやはり問題あり


今回の試乗で感じたプジョー308プレミアムの1番の問題。それはタッチパネル式のマニュアルエアコンです。マニュアルなんですよ、マニュアル。
image


この車のエアコンを操作するには、まず画面左上のファンのアイコンをタッチしてエアコンの画面を表示させます。このボタンが遠い。背中を運転席のシートバックにつけた状態ではまったく届きません。そして画面の中をポチポチといじって温度や風量を調節します。慣れれば「ブラインドタッチ」ができるようになるのかもしれませんが、難しいですね。

そして首尾よく温度を変えられたとしても、カーナビの画面に戻そうと思ったら、左下のコンパスのアイコンを押さなければなりません。

エアコンがタッチパネルになったところで運転手にはなんのメリットもないんですよね。2016年4月現在の308は全グレードにオートエアコンが装備されていますが、オートエアコンでも調整なしとはいきませんからね。

いくらデザインがよくても、このようにユーザビリティが退行してしまうのはどうかと思います。先代308やシトロエンDS4のエアコンのインターフェイスって素晴らしいんですよ。3つのダイヤルでほぼすべての操作が完結してしまうという、デザイン性と機能性を高い次元で両立していました。

タッチパネル式でも、例えばステアリングボタンに任意のショートカットキーを割り当てることができて風量や温度の調整ができるとか、ナビゲーション中は無操作が数秒続いたら自動的にナビの画面に遷移するとか、工夫次第で利便性を高めることはできると思います。あるいは最近のルノーのように温度調節だけでも物理ダイヤルを残すとか。

308のエアコンの操作性の悪さと較べれば、音量をゼロにしてもミュートにしてもいつの間にか勝手に音が出てくるラジオや、ヒューズボックスが容量の半分以上を占有して文字通り手袋くらいしか入らないグローブボックスなんかかわいいものです。
image


いい点はもちろんたくさんあります。内装の素材の上質感は高く、1クラス上と感じるほどです。また、センターコンソールのカップホルダーが、台座をスライドさせることで丸いボトルも四角い紙パックも立てられるようになっていたり、バックセンサーの警告音がステレオ音声で左右どちらに障害物があるか分かりやすくなっていたりと、フランス車らしからぬ気配りも感じます。

ただただエアコン。このエアコンは残念です。インフォテイメントシステムに誰が使うのか分からない電卓やカレンダーを実装する工数で、タッチパネルでも使いやすいエアコンを実現できると思うんですけどね。
image


先代から一転して軽い乗り味と素晴らしい高速性能


エアコンの話でヒートアップしてしまいましたが、クルマは走ってナンボです。内装の話はこれくらいにして、走行性能をみてみましょう。パワートレーンは132馬力の1.2リッター3気筒直噴ターボに6速ATの組み合わせです。

乗り味は一言でいうと「軽い」です。ステアリングフィールも足回りのあたりも軽くてなめらか。この軽さゆえに低中速では非常に運転しやすいです。 コーナーをヒラリヒラリと駆け抜けるのは楽しいですね。ドッシリと重厚感のある乗り味が特徴だった先代308とは大違いです。

新308ではプラットフォームがEMP2に刷新されましたが、シャシー性能は相当に高いと思います。タイヤは205/55R16のエコタイヤでしたが、首都高をかなりの速度で走っても何の不安もありません。ここは先代より相当に進歩してるかと。シートは座面が硬くなりましたが、長距離運転でも疲れにくいと思います。

1.2リッターの3気筒ターボエンジンは、1,500回転未満では重ったるいものの、普通に走る分にはパワーに不満はありません。そして本気で踏み込むと強烈に加速します。速い速い。これ1.2リッターですぜ。
image


ちょっと気になるのはステアリングフィールですね。全体的に軽めのしつけなのですが、ステアリングがセンターに戻ろうとする力が強いため、切る時と戻す時の重さが全然違っていて、バネでビヨーンと戻るような感触なんです。この違和感は速度が上がるにつれて弱まるのですが、センター付近が少しだけ曖昧なので、高速では切り始めのハンドル操作とボディの動きが一致せず、不安定に感じます。

これを「スポーツモード」に切り替えるとステアリングが重くなり、通常モードで感じた違和感はほとんど消えます。じゃあずっとスポーツモードにしておけばよいかというと、うーん。
image


308では、シフトゲートのそばにあるボタンを長押しするとスポーツモードに切り替わります。スポーツモードでは、ステアリングが重くなるほか、スロットルのレスポンスが増し、シフトタイミングが高回転よりになります。また、メーターの色が白から赤に変わり、スピーカーからは「ブロロロン」という人工的なエギゾーストノートが聞こえてきます。なお、可変ダンパーではありませんので、足回りは変わりません。

先述の通り、私の運転スタイルだとステアリングはスポーツモード一択です。「擬似排気音」も特に違和感はありません。しかし、スポーツモードだと常に3,000回転くらいまで引っ張るので、巡航時はちょっとうるさいんですよね。うるせーなーと思ってステアリングパドルでシフトアップしても、クルマから「おいおいスポーツモードなんだろ?まったりしてたらアカンで〜」と、すぐにシフトダウンされてしまいます。

また、スポーツモードだとシフトショックが大きめなんですよね。これは演出によるものなのか、1.2リッターエンジンとの組み合わせによるものなのかはわかりませんが、ちょっと気になります。

うーん、ステアリングだけスポーツモードにしたいけど、カスタマイズはできないみたいだし、ちょっともどかしいなあ。この辺りはセッティングの問題だと思うのですが。
image


やっぱり燃費はすごかった


ということで、新308ハッチに乗って感じたことは、プラットフォームの刷新によって運動性能や実用性が向上している反面、私にとってはエアコンやステアリングフィールなどがどうしても気になり、手放しでいいとは言えないというのが率直なところです。やはり初期型の粗っぽさということなのでしょうか。

なお最後に燃費です。今回ガソリン満タンで借り出して、137km走行した後に給油したところ、満タンで5.85リットル入りました。なんとリッター23.4km!!9割がた高速道路とはいえ、まったく燃費を意識せずに走ってこの燃費は、素直にすごいです。

やはり、半日乗り回すと、よい点もそうでない点も色々なことが分かって面白いですね。よい経験になりましたし、なにせ有償代車ですので、安くない料金を払った甲斐もありました。

新型プジョー308、いいクルマです。エアコン以外は。