やってしまいました・・・

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わが愛車2012年式プジョー308SW(T7)。バックした時にちょっと焦ってガードレールにガリガリと・・・

バックソナーもバックカメラもありながら、ダメな時はダメですね。バンパーは上と下の2箇所が大きくえぐれています。
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一見無傷かと思われたリアフェンダーも端の塗装が剥げて下地が露出していて、わずかに凹んでいます。
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はー、がっくり・・・

はー、しょんぼり・・・

とはいえ、がっくりしょんぼりため息ついていても仕方ないので、修理に動くしかありません。

まずは行きつけのディーラーに電話で相談してみます。バンパーが変形していると基本的には交換になるらしく、修理費用はバンパー交換だけで20万円程度、板金が入るとプラス10万円弱以上、ということでした。

うーむ・・・・・・

板金工場探してみるか・・・

ということで、ネットで板金工場を探してみます。ウェブサイトが今っぽくて事例写真が充実しててバンパー修理もできそうで、かつ土日に営業してる工場・・・

おっ、ここはよさ気な雰囲気だぞ。「職人気質で輸入車も得意」か。電話してみるか。と、その前にネットの口コミも探してみよう。

みんカラ「『職人気質で輸入車も得意』って書いてあったから頼んだのにこんな仕上がりェ・・・」

(そっ閉じ・・・)

 うーん、なかなかないな。ここはどうだろ。なになに「神奈川県最大規模の板金工場」「遠方からもお客様が訪れる老舗」?

なんかサイトがSEO対策満載っぽいけど、割とちゃんとしてそうだな。おっ、事例に実際の工賃まで載せてるなんて珍しい。ここに聞いてみるか。

ということで、ネットで見つけた「井組自動車工業」に電話して行ってみました。

こちらです。
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なお、最新のノイズキャンセリング技術により、わたしと一緒についてきた4歳双子男児のはしゃぎ声や大人の会話に口を挟む様子は一切聞こえない設定になっています。

🇫🇷(自分で「伝説」とかいっちゃって、大丈夫かここ・・・?まあ、もう来ちゃったけど)

🇫🇷「こんにちは〜。さっき電話したものですが」

#️⃣「ああどうも。これは308ですよね。どこですか」

🇫🇷「ここなんです。右後ろのバンパー」

#️⃣「あー、これはエグいですね。これ、修理だとエグいですよ。保険にします?保険ならリアフェンダーは板金、バンパーは交換で行けるでしょう。」

🇫🇷「でも自損だし、保険はなるべく使いたくないんですよね。」

#️⃣「あ、自損なんですか?うーん。保険どうなってます?」

スマホを取り出して、保険契約の画面を見てもらいます。

#️⃣「あー、免責10万円ですか。それなら使わない方がいいですね。」

🇫🇷「バンパー修理だと、どんな内容になりますか?」

#️⃣「リアフェンダーは板金で戻してほぼ1枚全部塗り替えます。バンパーは熱で炙って変形させてキズを消し、その後薄くパテを盛って成形してから再塗装ですね」

🇫🇷「そんなやり方があるんですね。飴細工みたい」 

#️⃣「でも、バンパーはここまで変形しちゃうと完全に治すのは無理です。鉄は熱で戻るけど、樹脂は戻りきらないので。まあ、パッと見分からないくらいにキレイにはなりますけど。いままでお客さんから怒られたことはないから、変な感じにはならないと思いますけどね」

🇫🇷「なるほど。見積書いただけますか?」

#️⃣「いいですよ。手書きだけど」

見積金額は、板金とバンパー修理を合わせて14万円ほど。ディーラーで聞いた金額の半分以下です。

🇫🇷「あと、ウェブサイトに代車が無料って書いてありましたが...」

#️⃣「はい。足車ですけど、そんなんでよければ」

🇫🇷「5人家族なもんで、できれば大きめの奴が・・・」

#️⃣「BMWのE46ツーリングです。ボロいですけど」

🇫🇷「BMWなんてめっちゃいいじゃないですか!!・・・E46ってなんでしたっけ?」

#️⃣「2代くらい前の3シリーズです。ボロいですよ。走る分には問題ないですけど」

🇫🇷「立往生しなきゃ問題ないですよ。まあ、僕の308もエンジンチェックランプ点くから、どっちもどっちですよね」

#️⃣「あー、この世代でもそうなんですか?私、実はいま206RCなんですよ」

🇫🇷「えー、そうなんですね。僕は前車はオートマの206でした」

#️⃣「その前は106でしたがクラッシュして廃車にしちゃいました」

🇫🇷「僕も206の前は106でしたよ。あれはいいクルマでしたよねえ」

#️⃣「えっ、3台続けてプジョーなんですか?それはヤバいパターンですね」

🇫🇷「なぜかプジョーになっちゃうんですよね」

#️⃣「でもプジョーはいいですよね。で、どうしましょう。いまお預かりして、代車で帰って頂いてもいいですよ」

🇫🇷(こんなところでプジョーつながりなんて。まあプジョー乗りに悪い人おらんやろ。ここでお願いするか・・・)

🙎🏻‍♀️「ちょっと待ちなさいよ!」

🇫🇷「ゲッ、嫁さんなぜここに!?家で長女と留守番して晩ご飯作っているはずでは!?」

🙎🏻‍♀️「そんなことはどうでもいいでしょ。なにもう頼む前提で話してるのよ。だいたいこの車いつまで乗るの。」

🇫🇷「えっ、1年半後の次の車検までか、その次の車検までかな・・・」

🙎🏻‍♀️「長くて3年半でしょ。それしか乗らないのに15万円も払って修理するなんてバカバカしい!」

🇫🇷「いやー、でも流石に汚いし。それに一部ボディの下地が露出してて、これは放っとくと確実に錆びるし・・・」

🙎🏻‍♀️「そんなの錆止め塗っておけばいいでしょ。」

🇫🇷「あの、でも、露出したところだけ錆止め塗っても塗装の裏側が剥離してるとそこから錆びるし、それに汚いままだと下取りに影響が・・・」

🙎🏻‍♀️「下取り?」

🇫🇷「はい。なのでこれは直さないわけには・・・」
 
🙎🏻‍♀️「下取りっていくらになるのよ」

🇫🇷「いやー、それは何とも。次の車買うときの営業マンが高く下取ってでも売りたいと思うとか、その時の商談の状況によっても変わるだろうし。サイトで見積もり取っても業者によって100万円くらい幅が出るし、そこは何とも。ただ、大きなキズがあれば下がることは間違いないので・・・」

🙎🏻‍♀️「・・・」

🇫🇷「それにディーラーだとバンパー交換だけで20万以上、板金も入れたら合計30万円は下らない・・・」

🙎🏻‍♀️「ふーん。まあじゃあしょうがないわね。どこかで節約して埋め合わせしてよ。」

🇫🇷「ということで、これはもう直す以外に選択肢はないのですよ。」

#️⃣「あのー、さっきから空(くう)を見つめてどうされました・・・?」

🇫🇷「はっ」

#️⃣「どうしますか?今日お預かりしてそのまま代車で帰って頂いてもいいですし、今週いっぱいの入庫なら代車も確保しておきますが?」

🇫🇷「じゃ、じゃあ、お願いする方向で、月曜か火曜日に入庫する方向で・・・」

ということで、週明けの火曜日朝に入庫し、前回のブログの通り、週末をE46ツーリングで過ごしたのでした。

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そして1週間後。修理完了の連絡を受けて再び井組自動車へ。

🇫🇷「どうもー」

#️⃣「仕上がりはこんな感じですね。ボディはバッチリですが、バンパーはこれが限界です。これ以上やると形が出なくなっちゃう。」

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🇫🇷「いや、すごい。完璧じゃないですか!」

#️⃣「バンパーがね。形を出すのが難しいんです。」

なるほど。バンパーの下のラインが入った部分は少し歪んでいるように見えます。

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無傷の左側と比較してみると、違いがよくわかりますね。
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確かに見比べれば違いは分かりますが、これ以上の完璧を求めると、今回の工賃プラス7万円をかけて新品に交換しなければなりません。それを考えれば十分ではないでしょうか。

だいいち、ぱっと見はまったく分かりません。なお、同じ場所を再びぶつけてしまうと、上から塗ったパテが剥がれる可能性があるそうです。

色は完璧ですね。なんでもプジョーは手塗りっぽい風合いなので、再塗装でも再現しやすいそうです。これが最近の国産車では表面に特殊なラメのような加工がしてあり、再塗装では再現しにくいのだとか。 

ということで、板金工場はなかなかお世話になることはないと思いますが、プジョー好きのマネージャーさんがいるいい工場に出会えたのではないでしょうか。

みなさまも事故にはくれぐれもお気をつけください。