みなさまこんにちは。

さて、子供が3人もいると、3連休とはいえ好きなことはできないわけで、親戚の集まりがあったり保育園の運動会があったり、平日だろうと休日だろうとお構いなしに、気がつけばすでに予定が埋められているのが世の常、いえ我が家の常なのです。

ところが、10月初旬の3連休、あたかもバラバラに周回していたはずの複数の衛星がピタリと一列に並ぶかのような、そんな機会が思いがけず訪れました。

1.奥さんが出張で不在
2.小2長女が習い事のイベントでお友達ママさん達の引率で不在
3.私と5歳双子男児は特に用事なし

そこに4つ目のピース、 今年2月にジュネーブショーで発表され、2019年に日本に導入される予定の新型プジョー508の先行展示キャラバンが、まさにちょうど私がフリーになったその日に、我が家の近くのプジョーディーラーで開催されるというではないですか。

まるで数百年に一度、太陽系の惑星が一列に並ぶ惑星直列(厳密な意味で直列に並ぶことは2960兆年に一度とも理論的にあり得ないとも言われているらしく、太陽から見て90度以内の扇形範囲に収まることが便宜的に直列と呼ばれているらしく、それすら数百年に一度ということですが、そんなことはどうでもいいじゃないですか)のようなタイミング。

ということで、10月8日の月曜日、我が家から環七を飛ばして15分のプジョー目黒さんまで行ってまいりました。近所といえば近所ですが、「おっ、(プジョー目黒)あった」と思ったらマセラティのディーラーだったり、今度こそと思ったらメルセデスやボルボだったり、碑文谷というのはどこか近づき難い雰囲気がありますね。

さて、気を取り直してプジョー目黒に入店し、2階のショースペースに上がると、ありました・・・!!

アルティメット・レッドの新型プジョー508セダンです!!
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おおー、やはりド新車に出会うとドキドキしますね・・・

フロントグリルの上には508のエンブレムが。
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「508」の打刻位置やフォントの形まで往年の504をモチーフにしていると思われます。
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ライオンの牙のように縦に伸びるLEDランプが特徴的。フロントグリルが引っ込んでいる点も504のようです。
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「牙」のライトはウインカーも兼ねています。当然ながらシーケンシャルではありません。


電動サンルーフ。サンシェードももちろん電動で、日本の夏に優しい非透過型です。
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シンプルに見えるリアコンビランプもよく見ると複雑な造形をしています。
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リアウインカーは横一線に点灯するタイプで、こちらもフロントと同様シーケンシャルではありません。というか、事あるごとにコンビランプが「ウェーイ」と盛り上がるのですが、何かあったんでしょうか。


タイヤサイズは235/45R18。このプロファイルでも厚く見えてしまうのは時代ですかね。
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続いてインテリア。プジョーではお馴染みになったi-cockpit。
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いまやBMWも追随する逆回転のタコメーター。
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10インチの大型タッチスクリーン。日本語化はまだのようですが、今度こそは文字化けせずに納品して頂けるのでしょうか。
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5歳双子男児たちもスイッチ類に興味津々。レバーがあれば引いてみたくなり、ボタンがあれば押してみたくなるのは男の本能です。

「ねえお父さん、この「スタート(START)」ってなに?」

こ、こらっ、それは押しちゃいかん...!

ダッシュボードの中央にスピーカーがついています。なんでしょうこれ。
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無線給電。USBポートも充実しています。
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いつもの極小グローブボックス。まあ、EMP2ですからね。
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後席エアアウトレット。つまみを端まで動かすと通気口が閉じる仕組みになっています。
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昨今は欧州車でもフェイクエグゾーストパイプが当たり前ですが、508はリアルな2本出し。プレス画像では左右2本出しのものもありますが、こちらは左から2本。
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後部座席。足元はそこそこ広いですね。車幅が1,847mmあるとはいえ、ジュニアシート3席は厳しそうです。
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ファストバックスタイルなので、後部座席の頭上空間は最小限です。傾斜した天井がヘッドレスト接触しそうなほど。身長163cmの私が座っても頭の斜め後ろに屋根の存在を感じます。
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こちらが今回の展示車のスペック。ドイツ車や国産車と比べても装備的に欠けている点はあまりないんじゃないかと。
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いやー、マジマジと眺めさせていただきました。新型508は上質でカッコよくなりましたね。

えっ、「新型508のi-Cockpitは既に発売されているプジョー3008や5008と意匠が共通で新鮮味に欠けるし、つーか、508は3008より1セグ上のくせに、内装は実質同じじゃね?」って?

私もそう思ったんですよね。では比較してみましょう。下の画像はショールームに展示されていた3008です。インフォテの位置は508とは違いますが、ステアリングホイールやシフトレバーはおそらく同じパーツを共用しているし、メーターやピアノキーの配置などの基本的な構成は同じです。
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これ、乗り比べると違いが一瞬で分かります。クラスを超える上質さを実現したと国内外で評判の3008/5008のインテリアが、508に乗った後だとどこか安っぽく見えてしまうのです。なんでしょうこれ。何が違うのかよく分かりませんが、基本的には同じものなのに、508は素材のひとつひとつが少しだけより上質な素材を使っているみたいなんですよね。

ということで、新型プジョー508は、先代と比べて断然かっこよくなり、クオリティも格段に向上し、安全安心ハイテク装備も他国のモデルと遜色ないものになっているんじゃないかと思います。

新型508の雰囲気としては、先代の前期型に顕著だったような、どこか落ち着いた、クラスレスで穏やかな印象は影を潜め、シャープでスポーティな分かり易いカッコよさを追求しているように見えます。そういう意味では、あえて先代前期型を好んで選んでいたような方からすれば、あまりの変わりように拒否感を覚えるのかもしれません。しかし、ビジネスの方向性としては極めて正しい進め方なのかなと思います。売れなきゃ意味ないですからね。

また、8速ATやADASなど、業界でほぼ最先端の装備が最初からちゃんとついているのが最近のプジョーの特徴で、つい最近まで4速AT車が平然と売られていた事を想えば、感慨深いにも程があります。

買いか?と問われると、我が家としては2019年夏頃導入といわれる508SWを見てみないとなんともいえませんが、欧州での評価もかなり高いし、非常に期待できると思います。自分がどんな車に乗っているかを他人に覚えられたくないという事情でもなければ、少なくともフォルクスワーゲン・パサートなんかよりは人生楽しめるんじゃないかなと思います。

プジョーの勢いはまだまだ続きますね。

それではナイトビジョンに映り込む双子の画像でお別れです。
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