みなさまこんにちは。
新型コロナウイルスの世界的パンデミックにより日本政府が緊急事態宣言を発令してから早1ヶ月近く経ちましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

私は学校の一斉臨時休校が始まった3月頭から自宅勤務をしていて、4月は出社がたったの2回だけでした。妻も3月下旬からフルリモート勤務になっています。

我が家の3人の子供たち(4月に新小4長女、小2双子男児)は、3月前半は両親や義両親宅に疎開させていたものの、東京都の外出自粛要請が出た3月下旬からは学童保育にも行かせず、家族5人で自宅で過ごしています。

朝は7時ごろ目を覚まし、子供たちを起こして朝食を摂らせてから、8時半ごろから19時ごろまで仕事に就く。その間子供たちは勉強をしたりテレビを観たり、ゲームをしたり、工作やスライム作りをしたり。軽い運動やジョギング以外は基本的に外には出ず、人の多い公園にも行かず、友達とも遊ばない。買い物に行くのも私1人か夫婦だけ。

リモート勤務環境については、我が家はリビングダイニング以外に個室が4部屋ありますので、物理的には夫婦2人がそれぞれ別の部屋にこもって仕事をすることも可能です。しかし、小学生の子供たちを1日中ほったらかしにする訳にもいかないので、片方が3階の書斎、もう片方は2階の食卓で仕事をし、これを1日おきに交代する。こんな生活を1ヶ月以上続けているのです。

3階の書斎には、画像のような造作の長机があります。この家は10年前に中古で購入したものなので、私がつけたのではなく、偶然ついていたものです。

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この部屋は壁一面が机になっていて、左側もL字に折り返して60cmほどあります。ここはこの家で最も気に入っている部分の一つなのですが、これまで机として使うことはほとんどありませんでした。いまでも半分ほどはステレオが鎮座していますが、これでも相当きれいになっていて、整理する前は文字通りのガラクタ置き場となっていました。

それが10年を経て本格的に机として使うようになるなんて、何がどう転ぶか分からないものですね。こんな大きな机が偶然備わっているなんて、自分は本当に恵まれているなあと実感します。そうでなければこのような「プライベートテント」を買わなければいけなかったかもしれないのです。いやあ、よかったよかった。


さて、2月末の学校の一斉臨時休校表明で真っ先に購入したのは外付けモニター。リモートワーク関連製品は軒並み、そう、あのプライベートテントすら品薄になっていますが、モニターについては機先を制することができました。

外付モニターは、あるのとないのとでは作業効率がまったく変わります。会社では予算の都合上、1万円台前半の安価な24インチのフルHDを使っています。これでも十分なのですが、今後在宅業務も増えるかもしれないと、思い切って28インチの4Kモニターを購入しました。BenQのEL2870Uというモデルです。

解像度は4Kなので3,840 × 2,160ピクセルと高く、表示領域が広がるのでとても見やすくなります。これは仕事が捗りますね。
唯一の難点は、メイン画面のフルHDのPC(1,920 x 1,080)とは総ピクセル数で4倍も差があるため、マウスカーソルの動きがぎこちなくなることでしょうか。4K側ではカーソルを最速にしても遅いんですよ。ちょっとここは予想外でしたが、それでもやっぱり画面の見やすさには代えられませんね。

しかしここで問題が発生します。イスがどうしようもなくショボいのです。このイス、25年ほど前の私が大学生の頃に2万円くらいで購入したもので、座面は小さくそもそも仕事で長時間使えるような造りではありません。そしてクッションもへたりきっているので、1〜2時間座っているだけで尻や腰が痛くなります。さらに、テレワークで本格的に使い始め途端に、経年硬化したプラスチックのキャスターが粉々に崩壊してしまいました。
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このままではいけない。だからこそこの椅子はこのままではいけないと思う。自分にそう言い聞かせた私は、長年温めていたアイデアをついに実行に移す時が来たと悟ったのです。

私は1997年頃に、当時乗っていたホンダ・シティの運転席にレカロシートを載せていました。25年前の国産コンパクトカーのシートの出来は、それはそれは酷いもので、1時間も運転していれば腰に違和感を感じ、90分を過ぎると背中がジンジンと痛みだし、2時間を超えると、もう姿勢をどう直しても痛みに耐えられなくなる、そんな代物でした。

当時私はこの車で長期旅行を計画していましたが、この椅子ではとても旅に出ることなんかできない。そう考えた私は、アルバイト代をはたいて、レカロ「トレンド」を購入したのです。工賃やシートレール込みで20万円くらいだったでしょうか。学生の私にとっては相当大きな買い物でした。

レカロ「トレンド」、それはそれは素晴らしい乗り心地でした。ドイツ製なのでクッションはかなり硬いのですが、当時八王子にあったプロショップでシートを取り付けてもらい、走り出した瞬間に次元の違いを感じたことを今でも鮮明に覚えています。レカロを載せた1.1リッターのホンダ・シティは8,000kmの日本一周の長旅を難なくこなしてくれました。

そして、シティから2000年にプジョー106、2008年にプジョー206へと乗り換える度に、シートレールを買い直してレカロを載せ換えてきました。106も206も純正シートの出来は悪くはありませんでしたが、そもそもコスト基準の違うレカロには敵いません。106はシートバックの取り付け剛性が弱くて、ガタガタしてましたからね。車は変わっても、レカロは常に一緒だったのです。

しかし、2013年に現在のプジョー308SW(T7)に乗り換えた時、それまで15年以上使ってきたレカロを移設する事はしませんでした。308SWのシートには着座センサーがついていて移植が難しかったことと、純正シートのクオリティにも不満がなかったからです。

こうして、レカロは物置にしまわれて長い眠りにつくことになりました。

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プジョー106に着けられていたレカロAM19トレンド。2008年ごろ。

そして2020年のコロナ禍ですよ。リモートワークを始めたはいいが、椅子がポンコツすぎてキャスターもボロボロに崩れ落ちる始末。モニターの次は椅子を買わなきゃなあ・・・

そうか。今こそ、レカロを復活させる時が来たのか。

自動車用シートにキャスターをつけてオフィスチェアにできることは知っていました。レカロのオフィスチェアなんて、やってみたいなあとは思っていましたが、それほど使用頻度がある訳でもない椅子にお金をかける意義を見出せなかったんですよね。

それがこのコロナ禍ですよ。まともな性能のオフィスチェアは、新品で買えば5万円くらいはします。それならば、物置に放置されているレカロを引っ張り出してきて、脚だけ買えばいいじゃないか。

購入を決めた4月初旬には、すでにWHOが新型コロナウイルスのパンデミックを宣言し、東京都は週末の不要不急の外出自粛を要請し、日本政府はいまにも緊急事態宣言を発令するのではないかという時でした。日本政府の自粛頼みの取り組みでは、アメリカやイタリア、スペインのように医療崩壊を起こし死者数が急増するのではないかとも指摘されていました(幸いにして5月初旬現在はそのような状況にはなっていません)。諸外国も日本も感染者数や死者数が減る兆しは見えず、とても1〜2ヶ月で収束するような事態ではないことは明らかに思えました。

こういった環境の後押しで購入したレカロシート用脚部がこちら。7-woodというメーカーの「STDvx-R001-PF-650PP-50PP」という製品です。型番が複雑なのですが、私が購入した「650」は型落ちで、後継は下記の「700」なのでしょう。

購入価格は、キャスター脚本体が22,100円、専用アームレストが22,500円の45,100円でした。アームレストが本体より高いってどういうことなの・・・とは思いましたが、まあ高さ調整もできるアームレストだし、4万円じゃ大した椅子は買えないし、PayPayのキャッシュバックもあるし、この値段でレカロが活かせると考えれば、高すぎることはないか・・・と。

それでも型落ちのアウトレット品だったらしく、少し割安に購入できたようです。なお、レカロ(AM19)を着けられるキャスター脚は3〜4
種類あるようで、DRJというメーカーでアームレスト付で2万円程度の商品もありますが、この商品は私が7-woodを買った時は売り切れでした。

7-woodとDRJは2倍近い価格差があるのですが、商品画像やスペックを見た限りでは違いはよくわかりません。まあ高い方がコストはかかっているんでしょう。Pick Upさんはデリバリーも迅速で、注文からわずか2日で届きました。

届いた商品がこれです。巨大な箱にアームレストも同梱されています。
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これがキャスター脚の本体。自動車用シートを水平に置くとお尻が沈み込む姿勢になってしまうため、少し前傾姿勢に取り付けられるようになっています。
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こちらが物置にしまわれていたレカロシート。いよいよ7年の眠りから覚めるのです。
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おお〜〜・・・特に変わりはないようですが、ファブリーズした方がよさそうです。
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裏面には13.09.96の文字が。今から24年前、1996年製のようです。
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裏返して取り付けを始めます。206の時に使っていたシートレールが着いたままなので、これは外します。誰か欲しい方がいれば差し上げますが、2013年に206を降りた時ならヤフオクとかで売れたかもしれませんね。あの時は乳幼児3人の子育てでそれどころじゃなかったなあ。
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シートを裏返しにしたまま、キャスター脚を取り付けます。けっこう重いですね。
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アームレストは、このようにシートとキャスターの台座の間に挟み込んで固定します。
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ここで若干トラブル発生。後側の固定ボルトが最後まで締まりません。私のシートが古くて仕様が変わっているのかもしれませんね。これでも問題はなさそうですが、気持ちが悪いので206のシートレールと一緒に着けていた分厚いスペーサーをかまして固定しました。
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ついに完成です。24年前のシートが立派に蘇り、オフィスチェアとして第二の命を吹き込まれました。ファブリックはところどころヨレヨレですが、使用にはなんら差し支えありません。感無量です。
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ご覧の通り、座面は少し前傾していますが、これでも太もものサポートがかなり効いていますので、自然と深く腰掛ける姿勢になります。そのため、オフィスチェアにしては膝が持ち上がり気味の姿勢になります。つまり、机に高さを合わせると足が床に届きません。
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このままだと足がフラフラして具合が悪いので、偶然家にあって使っていなかった足場のような台を置いて、解決です。
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ということで、これで我が家のリモートワーク環境は格段に改善されました。23年前に私の腰を救い、それから15年間ホンダ・シティ、プジョー106、206の3台に渡って思い出と苦楽を共にしたレカロシートが、再び陽の光を浴びて違う形で私たちを助けてくれることになるとは、想像だにしていませんでした。これで20万円は、はっきり言って安すぎます。

自動車用シートの購入に迷っている若いみなさん。シートは一生使えますよ。買っちゃいましょう!!