みなさまこんにちは。
子どもが3〜4歳くらいまでの頃って、街を歩くと皆さんニコニコ笑顔で「かわいいねえ」とか言ってくれたりするじゃないですか。

そりゃあ、長女がまだ1歳くらいの時に飛行機に乗って子どもが奇声を上げたら、前の座席のおっさんから「あーあ、うるせえなあ。」とかわざと私たちに聞こえるように言われたこともありましたよ。その時は私もおっさんに聞こえるように「赤ん坊が騒ぐのなんて当たり前なのに、ずいぶん心の狭い奴がいるもんだなあ」と言い返ましたけど。また、スーパーでレジ係の女性にイチャモンつけてるおっさんがいたので追い払ったら、「子どもなんか連れやがって」と捨て台詞を吐かれたこともあります。ただ、そういった事件は非常に稀なケースであって、基本的にはみなさんニコニコして頂ける訳ですよ。

こっちは乳幼児3人の育児で疲れ果ててヒィヒィ言いながら2人乗りベビーカーを押しているところに、「本当にかわいいわねえ。うちの孫も双子でね……」などと話しかけられるのを上の空で聞きながら、「そうなんですかハハハ」などと相槌を打ったりしていたものです。

それから月日は経ち、長女が小4、双子男児が小2ともなるとですね、彼らはもう普通の少年少女であって、乳幼児の面影は欠片ほども残っていないのですよ。そしてそうなってみると、赤ん坊たちに笑顔を投げかけてくれる人々の気持ちがよく分かるようになるのです。

もう乳幼児は無条件にかわいいんですよね。よちよち歩きの小さな子が歩いているのを見ると、我が家の子供たちが小さかった頃の記憶と重なって蘇るのです。

その昔、娘がまだ2歳くらいだったころ、義父が彼女を眺めながら「自分の子どもは何歳になってもかわいいんだけどさあ。やっぱりこの年頃がいちばんかわいいよなぁ」と呟いたことを鮮明に覚えているのですが、その時は「ふーん、そういうもんかねえ」と思ったものの、今になってみれば、確かにその通りだと実感するのです。

もちろん、子どもが成長すればするほど出来ることが増えてきて、女の子はママと一緒にメイクやショッピングを楽しんだり、男の子は一緒にスターウォーズなんかの映画を観たり、それは楽しく幸福な時間であります。

しかし、気がつくとFlickrで5〜6年前の写真を眺めている自分もいるわけです。死ぬほど大変だったけど、いい時間だったなあと。Flickr、キヤノンみたいにデータ消失しないでくれよ。

さて、子どもが成長すればする一方で、車はどんどん古くなります。下の双子が産まれる直前に購入したわが2012年式プジョー308SWも、すでに来年5月には9年目の車検を迎えることになり、さすがに具体的に買い換えを考える時期になってきました。次の車検を通すとしたら、爆弾を抱えたプリンスエンジンに手を入れざるを得ないだけでなく、新車から未交換のブレーキパッドやディスクの交換も必要になるでしょう。

最新の7人乗り輸入車事情については以前こちらにまとめましたが、いまの候補としてはプジョー5008かメルセデスベンツのGLBですね。5008は以前代車で200kmほど乗りましたので、今回は発売されたばかりのGLBの試乗に行ってまいりました。
ダイハツなうとか言って大変申し訳ありませんでした。

ということで、お盆休み直前の某メルセデスディーラーに事前に予約を取って伺いました。まずはアイスブレイクがてら、GLBについてお話を伺います。やはり噂通り大変な注目らしく、国産輸入車問わず買い換え検討客が多いそうです。7月のデビューフェアではお店の駐車場に国産ミニバンがずらりと停められていることもあったという、これまではちょっと見られなかったような光景になっているそうです。

全長4.6-4.7m台の3列SUVというのは実はありそうであまりない(日産エクストレイルやホンダCR-Vなどあるにはありますが)のが現状ですので、注目を浴びるのも必然ということでしょう。このお店でも昨日だけで5台も売れたとか。

現在のGLBのラインナップは2.0リッターディーゼルFFの「200d」と2リッターガソリン4WDの「250 4MATIC」の2種類のみ。「250」はオプションをフル装備した(その分価格もかなり高い)初回限定的モデルのため、注文の9割は200dだそうです。

なお、200dの納期ですが、世界的にオーダーが好調であることに加えてコロナの影響もあり、早くて今年12月、カラーやオプションによっては来年2月〜3月になるそうです。この記事を書いているのは8月なので、納期は4〜7ヶ月ということですね。

わが308SWの車検は来年5月なので、GLBを買うとしてもまだ間に合いますが、それでもそんなに時間はないということです。お、おぅ。

(後日の高速試乗はこちら)
 

いよいよ試乗です。今回運転させて頂いたのはこちらの「200d」。
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GLBのスタイルは、最近人気が上昇している「四角い系のSUV」です。試乗車は標準仕様の素のフロントグリルですが、AMGラインパッケージというオプションをつけるとこうなります。
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どうですかね。エンブレムの両脇のバーが2本から1本になり、グリルも黒い格子模様からキラキラドット模様に変わります。

ちなみにこちらが隣に止めてあった、GLBと同時デビューの姉妹車GLAのAMGライン版です。
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うーん、GLBに関しては標準の2本バーの方がSUVっぽくて似合っているような気がしますが、どうでしょうか。しかし、最近のメルセデスってエンブレムが大きいですね。なんか時計台が16時0分40秒を指してるみたい。

さて、こちらは運転席。メルセデスらしく上質感があり造りもしっかりしていると思いますが、アルミ風素材は普通のプラスチックだし、すっげえいいかと言われるとそこまででもないですね。たぶん普段接しているプジョーのクオリティが相当高くなっているんでしょうね。
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特徴は最近のメルセデスに共通の、カマボコ板をペタッと置いたみたいなインストルメントパネル。写真で見たときは「なんだかカマボコ板をペタッと置いたみたいだなあ」と思いましたが、乗ってみると意外に違和感はありません。
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こちらは2列目。運転席を私のポジションに合わせると、後席の膝回りには広大なスペースが生まれます。ファミリーSUVやMPVによく装備されているシートバックテーブルやサンシェードはありません。
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2列目シートを前傾させて3列目に乗り込みます。メーカーによると3列目に安全に座れるのは「身長168cmまで」とされていて、日本では基本的には子どもか小柄な大人向けです。私も規定内に収まっているんですかそうですか。
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GLBの3列目シートの造りは存外にしっかりしていますし、着座感も私の308SWの押入れに閉じ込められた感じよりもよっぽどまともですね。子どもにはこれで十分だし、2列目を少し前にスライドさせれば、大人でも短時間なら我慢できるでしょう。
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いよいよエンジンをかけて走り出します。シフトレバーはステアリングコラムの右側に付いています。

パーキングブレーキを解除して…と思ったら、 例の(P)マークがどこにも見当たりません。GLBのパーキングブレーキは、電動はもちろん自動式で、基本的にはエンジン停止やACCの自動停止、ブレーキホールドなどで自動的に作動し、シフトをDやRに入れてアクセルを踏むと解除されるそうです。

マジですか。2020年になっても手動でサイドレバーをギギギッと引いていて、ギギギッと音がしないと効いている気がしない昭和育ちにはなかなかハードルが高い装備です。「サイドブレーキ」という言葉も「チョーク」や「シガーソケット」のように消え去っていくのでしょうか。

走り出す前からメルセデスの先進装備を見せつけられて軽く眩暈を覚えたところで、気を取り直してアクセルを踏み込みます。

GLB 200dのエンジンは1,950ccの4気筒ディーゼル。1.8トン弱という車重に150馬力という最高出力はいかにも非力に思えましたが、事前に用意していた「やはり力不足は否めませんねぇ」というコメントを発言する機会はありませんでした。

試乗車には妻と長女も同乗し、助手席に座る恰幅の良いセールス氏の目方は我が家の双子2人を合わせた体重を優に超えるとみられましたので、折良く「いつもの重さ」になっていたのですが、一般道を走る限りにおいてはまったく力不足はないように感じました。この日は試しませんでしたが、全開で踏んだらたぶん結構速いんじゃないかと思います。

GLB 200dのディーゼルエンジンは静粛性も光ります。もちろんアクセルを踏み込めば「ガルルルル」という紛れもないディーゼル音が聞こえるのですが、窓を開けて走っても大した音量じゃないんですよね。これなら子供たちに「トラックみたいな音だ!」と言われる心配はないでしょう。

ステアリングフィールもブレーキも、軽すぎず重すぎず、非常に楽チンに運転できます。1,834mmという、今となってはむしろ控えめな車幅も運転しやすい要因の一つでしょう。ACCも少し試しましたが、加速や停止のマナーは穏やかで、アクティブレーンキーピングによるステアリングアシストも効いているようです。

そして足回り。GLBの車高は1,706mmと高く、着座位置も「コマンディングポジション」と言われる高めの姿勢なのですが、一般道を運転している限りではまったく不安感はありません。試乗路には1か所だけコーナーと上り下りが続き、車体が上下にバウンスする場所があったのですが、背の高い車に特有の腰高感(=チン寒感)はまったくありませんでした。これはもう少し深く試してみたいところですが、リアの4リンクサスが効いているのかもしれません。

(後日の高速試乗はこちら)



さて、GLB 200dは短時間の試乗ではありましたが、あまりケチのつけようもない、いい商品だと思いました。「うわぁ凄ぇ!!」と驚嘆するような部分はありませんが、欠点としてあげつらうような部分もまたありません。大きすぎず小さすぎず、装備も充実した現代的な7人乗りSUVとして、誰にでも勧めやすいと思います。

強いて課題を挙げるとすれば、やはり価格でしょうか。GLB 200dの車両本体価格は税込512万円。これに専用ナビとサンルーフ、有償ボディカラー、ETCに前後ドラレコなどをつけると567.5万円。諸費用込みの乗り出し価格は600万円近くなります。

あとは28万円の「AMGパッケージ」をつけるかどうかですが、前述の「AMG顔」になるのに加えて、部分人工皮革シート、19インチタイヤ(標準は18インチ)、少し高速寄り設定のスポーツコンフォートサス、アダプティブハイビーム、64色アンビエントライトが付きます。

はっきり言って、AMG顔もインチアップもどうでもいいのですが、アンビエントライトだけつけたいですよね。これ米国では単体USD300のオプションで「コスパいいから絶対付けろ」と言われているんです。

で、セールス氏は「とりあえず予約注文したらいかがですか」って、おいiPhone買うんじゃないんだからそんな気楽に言うなよと思ったら、いつでもキャンセルできるんですって。手付金を払って注文して、納車の1ヶ月ほど前までであればキャンセル可能で手付金も返ってくる。ほんとうに買うのなら、納車予定日の前月に本契約や下取車の正式査定となるそうです。予約した車両は当然日本に船積みされるのですが、キャンセルすれば同じ構成で注文した次の順番待ちの客に回る、と。へー、おじさん新車買ったことないから全然知らなかった。

うーん、しかし高いなあ。なにせ308SWを買った時の2倍近い金額ですからね。まてよ、308SWを下取りに出せばいくらかは。いやそんな期待はできないが、いやでも……

「査定ですか?今はお盆なので簡易的な概算であれば10分ほどでお出しできますよ。」

「それではお願いします。」

そしてすごすごと帰宅の途につくのでありました。おしまい。