みなさまこんにちは。

2週間連続の大雪でこちらも大変なことになっております。乳幼児を3人抱えていては気軽に巣籠もりでオリンピック鑑賞というわけにもいかず、おむつやミルクを買うために必死こいて雪かきをしました。

さて、いままで大したリーク情報も出ていなかったプジョー108の写真が公開されました。

これです。
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うおー、これはまさにミニ308。なんか、308をそのままギューっと前後に縮めたような感じですね。最近のプジョーはこれまでになくフロントマスクの意匠を似せる方向ですので、こらはこれでありなのかなと。これを新味に欠けるなんて言ったらBMWなんてぜーんぶ同じ顔で何一つ新しくないですからね。

プジョーの1シリーズ(と呼ぶのかどうかは知りませんが)は、104、106、107と数えて4代目となります。プジョーのブランドのエントリーモデルとしての位置づけは変わりませんが、車の成り立ちは大きく異なります。

104は1972年から1988年まで生産されていました。発売当初は4ドアのファストバックサルーンだけでしたが、後に5ドアハッチバックや、ショートボディの3ドアクーペ(=ハッチバック)が追加されています。
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その後、1988年をもってプジョーのエントリーモデルは205に引き継がれて1シリーズは一旦姿を消しますが、1991年に106が発売されて再びプジョーブランドのボトムラインを担うことになります。

106ですね。画像は僭越ながら私が乗っていた車両です。後期型の前半モデルです。
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106の後期型は全長3.7m、全幅1.6mというサイズでした。
私は1998年式の後期型106S16に乗っていましたが、いやー、これはものすごく楽しい車でしたよ。シンプルなデザインに気持ちよく吹け上がる1.6リッターNAエンジン。国産の同クラスとは比べ物にならない程のボディ剛性感と高速安定性。106S16は近年のフランス車の名車といっても過言ではないと思います。

その106も2003年に販売終了。2005年に後継車種の107がデビューします。
107はPSA、プジョーシトロエンとトヨタの合弁会社がチェコで生産。シトロエンはC1、トヨタはアイゴの名前で姉妹車をリリースしました。107は日本に導入されなかったのでご存知ない方も多いかと。

これです。


うーーーん、まるでトヨタ パッソ(爆)

これは、プロポーションといいディテールといい、まるでフランス車らしくありません。まあ、この時期(XX7世代)のプジョーはデザインが迷走していてかっこいいモデルはありませんでしたから、無理もないのかなと。

107の3サイズは全長3,430mm、全幅1,630mm、全高1,470mm。日本未導入ですのでどういう車なのかはよくわかりませんが、欧州のメディアの評価によると、街中では手軽でいいけれど、郊外ではサスペンションの容量が明らかに不足していて、ロードノイズも風切音もうるさい、ということです。

その107も約10年という長いモデルサイクルを経て新型108にバトンタッチ。先代と同じくPSAとトヨタの共同開発モデルです。全長3,470mm、全幅1620mmと、107よりわずかに長く、細くなるそうです。


うんうん、107とは比較にならないくらいよくなりましたね。インテリアはジュネーブショーまでお預けです。


最近のプジョーはシトロエンとの差別化を図るため、よりアップマーケットなプレミアム路線を目指しています。108のデザインもそれに倣ったものですが、果たして功を奏するでしょうか。

フォルクスワーゲンup!よりは全然おしゃれですが、でも、先日ご紹介した新型ルノートゥインゴと比べると、ワクワク感がないんですよねー。108の方がエレガントな感じはしますが、果たしてこのクラスの車を買う人はそういう雰囲気を求めているのでしょうか。

なーんか、トゥインゴのポップでキュートな感じの方が受けそうな気がするんですけどねえ。