みなさまこんにちは。

週末は大変風の強い日でした。高速道路でハイトミニバンが右に左に煽られながら蛇行運転してる姿を見ると、やっぱり背の高いクルマは怖いなあって思いますね。

さて、「輸入車」といえば「⚪︎⚪︎(まるまる)」。

ん?何ですか?「外車」?
まあそうですけど。

やっぱり、輸入車といえば、「デザイン」ですよね。

国産車がいくら品質や低燃費技術で世界の先端を切り拓こうとも、やはりデザインでは輸入車に敵いません。あ、最近のマツダは別ですよ。アクセラの後姿がアルファのアレに似ていようが何と言われようが、かっこいいですもんね。

欧州車のデザインの特徴として、本当に隅から隅までデザインされているということが言えると思います。「機能性のためにはデザイン性を犠牲にしても仕方がない」というご意見もあろうかと思いますが、その理屈は成立しないというか、私は上手にデザインできないことの言い訳なんじゃないかなと思うのです。

機能というのは言い換えれば制約です。いくらデザインしても機能しなかったり機能を逸脱してしまっては意味がありません。また、規格や法規制、素材やコストも制約であって、デザインというのは、それらの制約をすべてクリアしたうえでの表現です。だから「制約の中でここまでデザインした」と言えた方がいい仕事なんだろうなと思うわけです。

で、自動車のデザインというと、エクステリアデザインに目が行きがちですが、今日はメータークラスターのお話です。

メータークラスター(インストゥルメンタルパネル、メーターパネルとも呼びます)のデザインも国籍やブランドによってだいぶ違うんですよね。面白いなあと思ったのでちょっと調べてみました。

まずは日本車のメータークラスターから。車種の選別に特にこだわりはありません。インパネを接写したプレス画像があったためです。

ホンダ CR-V(2013)
これが典型的な国産車の雰囲気。視認性は高そうですが、フォントが事務的な印象です。


Infiniti FX Vettel Edition(2013)
インフィニティも質素な雰囲気です。


レクサスIS(2014)
スポーティではありますが、なぜタコメーターの方だけ文字が内側に寄っているのでしょうか。


トヨタ ヴァーソ(2013)
トヨタの欧州専用車。これはちょっとあまりにもあんまりな感じです。何と言うか、このメーターはホームセンターで売ってるのをつけたんじゃないかと。


マツダ6セダン(2013)
デザインが世界的に高い評価を受けているマツダ。国産車の中ではかなりいい方です。


次にドイツ車です。

フォルクスワーゲン eゴルフ(2015)
これがスタンダード。フォントは多くの国産車と同じですが、なぜかいい感じです。


メルセデスベンツ Eクラス(2014)
やはりシンプルながら高級感が漂っています。


BMW 3シリーズ(2012)
伝統のオレンジ。これはこれで計器に徹している感じです。
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アウディ S3(2014)
シンプルな構成ながら角ばったイタリック体のフォントで力強さを演出しています。低速、中速、高速で目盛りの間隔が異なるスピードメーターです。
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ドイツ車勢は日本車と同じようなフォントですが、全体的にすっきりしています。フォントが太く大きいと安っぽく見えますので、その辺りは配慮されているのかと。

続いて、フォード、ミニ、ボルボ、フィアットです。

フォード フォーカス(2011)
エクステリアデザインと同様にシャープな印象。
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MINI クーパー(2015)
縦長フォントは英国らしくクラシカルですね。
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ボルボ V40(2013)
単眼式っぽい構成とグリーンの色調が未来的です。
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フィアット パンダ(2013)
四角!
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いいですねー。楽しいですねー。

最後にフランス車。「世界よ。これがメータークラスターのデザインだ。」と言わんばかりにデザインしまくっています。オーソドックスなスタイルであっても、デザイン要素満載なのはさすがです。

プジョー308CC(2009)
プジョーはシンプルかつエレガント。余白の美が効いています。
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プジョー3008(2014)
こちらもシンプルな4眼式。フランス車は速度計が奇数刻みです。
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プジョー2008(2014)
208以降のプジョーはコンパクトなインパネがステアリングの上に位置するようになりました。
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プジョー308(2014)
モデル名の下一桁が変更されなくなった2代目308。なんと右側のタコメーターが反時計回り!これは見にくくないのかな・・・?
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シトロエン C4(2011)
青色を使っても日本車のようにガンダムっぽくならないのはなぜなんでしょうか。
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シトロエン DS3(2011)
針がシャレオツです。トリップメーターが古臭いとか言わないで下さい。
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シトロエン DS5(2012)
こんなにふんだんに余白を使ったデザインも珍しい。
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ルノー クリオ(2013)
最近のルノーはかなり遠くを目指している感じです。
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ルノー メガーヌ(2009)
かなり自由な雰囲気です。
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ルノー ラグナ(2011)
今回見つけたメーターパネルで一番気に入ったデザインです。これは伝統的なアナログ式のインパネとしては最も美しい部類に入るんじゃないでしょうか。余計なデザイン要素は排除し、シンプルかつ上品に仕上がっています。上品なフォント、くさび形の目盛り、矢のような形の針、全体の統一感が美しいです。
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やっぱりフランス車のデザインて、外見だけでなくインテリアも素晴らしいですね。