みなさまこんにちは。

私、メガネをかけ始めたのが35歳くらいからとだいぶ遅かったのですが、運転でもメガネをかけるようになってからはサングラスをしなくなっていました。夏の晴れた日などはやはりサングラスが欲しくなるものですが、手持ちの度無しサングラスは使えません。

「メガネドライバーのサングラスって何がええんやろ・・・」

そんなことを考えながらモヤモヤしているうちに、あっという間に8年近く経過していました。

えっ「またまたオーバーだな」って?

いやいやいや、マジですマジです!

もうねえ、子供が3人もいると日々のタスクをこなすのに精一杯で「カビ生えたマットレス、そろそろなんとかしなきゃな...⇒3年経過」とか「ソファー汚れてきたな、そろそろ買い換えようかな...⇒5年経過」なんてザラなんですよ。

私たちには緊急タスクしかないわけです。平日だろうと休日だろうと、子供たちにご飯を食べさせ終えたら、息つく間もなく「ねえおかし食べたい〜」「牛乳飲みたい〜」「靴下ない〜」「おなか痛い〜」とリクエストのオンパレード。何が重要で何が重要でないかなど考える間もなく、目の前のタスクをこなさない限り次に進めないのです。

フランクリン・コヴィーが唱える時間管理の第2領域、つまり「『緊急ではないが重要なものごと』に取り組んでこそ、人生を豊かで充実したものにできる」なんて理屈は、2馬力フルタイムの子育て組にとっては、よくて寝言にしか聞こえないわけです。

だって子供にとっては、起きることすべてが緊急で、起きることすべてが重要なんですから。

3つに切り分けたメロンパンのどれが大きくてどれが小さいという言い争いを、「うるせえどれも同じだろ」と一蹴したい気持ちは抑え切れないものの、その直後に(そうだな、メロンパンを素早くきっちり3等分に切り分けることこそが、君たちにとって緊急かつ重要なことであるのだな。それに全力で応えてやれなければ、親と子の信頼関係など醸成され得ないのだな)とも思うわけです。

それは決して子供を甘やかすということではなく、子供が一番密接に関わる親から「自分は重要で、理解されている」と感じることこそが、自己肯定感を育んだり、社会に対して健全に関わろうとするインセンティブにつながるのではないか。「お父さんはパン食べないんでしょ。太るから」などと言いながらメロンパンを貪る子供たちを眺めながら、そう思うのです。

サングラスの話でしたね。

メガネつけて運転しながらのサングラスってどうすればええんかなと。

「度付きサングラス」だと、そもそも夜間は使えないし、昼間にトンネルに入ってサングラスを外した瞬間に側壁に突っ込んでしまいそうです。

「跳ね上げ式サングラス+度付きインナーレンズ」は、メガネとサングラスが一体化していてスマートです。しかし、夜間はずっと跳ね上げたまま運転しなければなりません。それに、目的地に着いてからお店に入ったりした時に、サングラスのままだったり、跳ね上げたままというのもスマートではない気がします。

度の入ったサングラスは必要だし、サングラスが必要ない時にもメガネの度は必要、という要件を一発で満たしてくれる製品はないものか・・・

そこで見つけたのがこちら。スポルディングのクリップオン式偏光サングラス「CP-9」です。普通のメガネの上からクリップで留めるタイプのサングラスで、偏光レンズなので普通のサングラスよりも眩しさが減るそうです。



「スポルディング」ってずいぶん懐かしい響きですが、山本光学という産業用眼鏡やSWANSブランドでスポーツグラスを展開する会社が国内で製造しています。価格が手頃だったのと、もっと安いコールマンの同じタイプの製品は、「レンズの赤いロゴマークが視界に映る」とのレビューがあったので、こちらを選びました。

私のメガネはZoffの細めのフレームですが、上から下の画像のようにはめます。なお、今回購入した「CP-9」は3種類ほどあるうちの細めのサイズで、色は明るいグレーの「偏光ライトスモーク2」を選びました。

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CP-9のレンズの高さは3.9cm。メガネのフレームは一番太いところで2.8cmくらいなので、メガネをすっぽり覆う大きさです。運転中に跳ね上げるには、クリップオンレンズの方が一回り大きい方が操作しやすいかと。
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ま、見た目は正直あまりカッコいいものではありませんが、あくまでも運転中だけかける前提ですからね。基本的には目的地に着いたら外す想定です。

あまり下の方につけるとクリップとスポルディングのロゴがうっすらと視界に入るのですが、少し上につけるとよくなりました。あまり上につけると今度は跳ね上げがしにくいので、微妙な調整は必要です。

また、黒いクリップ部分が若干眼球よりにあるので、運転中に視界に入ることがあります。しかし、運転に集中していれば視界から消えるので、私は気にならないレベルです。

さて、肝心の偏光レンズの効果を検証してみましょう。

よく晴れた日に運転して試してみます。

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う、うおーーーーーーっ!!

な、なんじゃこりゃぁーーーーーーーーっ!!

もうね。すごいですよ。運転しやすいのなんのって。目の前のダッシュボードの映り込みがきれいさっぱり消えるって、ハンパないです。いままでこんな映り込みの激しい状態でよく運転してたなと思いますね。写真だとわかりにくいかもしれませんが、装着した瞬間に周囲のノイズが消えて静寂に包まれるノイズキャンセリングヘッドフォンをつけたようなイメージです。

なぜいままでつけていなかったのか・・・今までの眩しさは一体何だったのか・・・そう思わせるに余りある成果です。これで3,000円は安いですよ。

ただし、偏光レンズにも注意点があります。偏光サングラスの説明書に「カーナビや液晶画面が見にくくなることがあります」と書いてあるのです。カーナビが見えないと大変なことになりますが、まず、私の6〜7年前のパナソニック製のカーナビではまったく問題はありませんでした。偏光レンズを装着してもしなくても何も変化はありません。

しかし、運転席からセンターコンソールのMFDがほとんど見えなくなってしまいました。ちょうど下の画像のようになります。

こちらが偏光レンズなし。
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こちらが偏光レンズ装着時。
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真っ黒ですね。顔が正面を向いた状態だとセンターコンソールのMFDはほとんど見えません。顔をMFDの方に向ければ見えるようになりますが、走行中に瞬間燃費計を確認したりするのは厳しそうです。

また、スマホやタブレットをカーナビに使用している人は要注意です。偏光レンズを装着した状態で私のiPhone7の画面を見ると、虹模様が出て非常に見にくくなります。iPhoneのカメラに偏光レンズをあてて動画を撮影してみましたが、肉眼でも同じように見えます。



この現象はすべてのスマホで起こるわけではなく、機種によって見え方が違うみたいですね。
「この現象はスマホ機種の液晶により症状が全然違っていて、起こらないこともあります。手持ちのiPad Air2だと特に何もおこらない。 ちなみにMoto G4 Plusだと、画面を横にした時に画面の電源が入ってないぐらい黒くなって何も見えなくなりますw」
偏光レンズサングラスを普段使いするときのデメリット。スマホ液晶が見にくくなる場合がある
- 感想みかん -
ということで、クリップオン式の偏光サングラス、使い始めてすぐに効果を実感できる、素晴らしい製品でした。これは買って損はないと思いますよ!!



えっ、「コンタクトレンズに度無し偏光サングラスが最強に決まってるだろ」って?

そ、そうですね・・・