みなさまこんにちは。

我が家の長女は10歳、双子男児は小学2年生になりました。同性の双子は、乳幼児の頃は同じ服を着て同じものを食べ、同じ行動をするというのが一般的だと思います。

しかし、双子とはいえまったくの別人格。成長するに従って徐々に好みが分かれてきます。少し前までは、暇さえあれば2人を連れて電車に乗ったり空港に飛行機を見に行っていたのですが、長男の方ほとんど興味を示さなくなりました。

今日は次男だけを連れて地下鉄や山手線で近所を軽く回ります。特に何もせず、飽きるまで電車を見て、帰る。こんな光景もあと何回見られるのでしょうか。

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さて、早速結論から申し上げると、この度20年近くに渡って3台乗り続けたプジョーを降りることとなります。

このブログを読んで頂いたりTwitterをフォローして頂いている日本で10名くらいの方はもうお察しかと思いますが、3列SUVのメルセデス・べンツGLBに乗り換えることとなりました。

購入することになったのはこちらですね。2リッターディーゼルエンジンを搭載した前輪駆動の「GLB 200d」です。マウンテングレーのAMGラインパッケージ車なので、こんな感じになるみたいです。


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GLB 200d AMGラインパッケージ。メルセデス公式サイトコンフィギュレーターより。

CGだとイメージがつかみにくいですが、下のリンクの英国仕様車が、ほぼ近そうです。


乗り換えるとはいっても、僅かな手付金とともに予約注文を入れただけで、いつ納車されるかすら分かりませんので、まだ実感はまったく湧きません。

プジョーからメルセデスへ。3台乗ったフランス車から人生初のドイツ車への乗り換えというのは、私にとっては一世一代の大事件です。そんなことが本当に実現するのかどうか、まだ信じられない気持ちですが、それでもその日はたぶんやってくるのでしょう。ということで、みなさまのご参考までにGLBを決めた経緯を振り返ってみたいと思います。

なぜプジョーを3台乗り続けたのか
その前に、そもそも私はなぜ、プジョーを3台も乗り続けることになったんでしたっけ。

事の発端は2000年、もう20年ほどの話ですね。私は大学生の頃から中古の2代目ホンダ・シティに乗っていたのですが、車齢が10年を超えてボロくなってきたことと、会社に入って新卒2年目で気が大きくなってきたこともあって、買い換えたのでした。

当時は独身で、小さくて少し速いMT車がいいなと思い、ホンダ・シビックとか、フォルクスワーゲン・ポロなんかを検討していた記憶があります。

そしてどこかでプジョーの106という、小さくて地味だけど通好みの運転が楽しい車があるということを知って、首都圏のプジョーディーラーを巡ったのでした。

当初探していたのは、106の前期型のXSiというグレード。相場は4〜5年落ちで100万円前後でした。しかし、今は無きプジョー大和店を訪れたのが運命の別れ道。営業のWさんという方に「はっきり言って前期型はお勧めできない。絶対後期S16にすべき」と力説されまして、当時目をキラキラと輝かせていたうら若き青年は、無事大幅に予算オーバーとなる総額180万円くらいで3年ローンを組み、シルバーの左ハンドルMT車、2年落ちのプジョー106S16を迎え入れることとなったのです。

傍から見れば高いものを体よく買わされた、ということですが、106は良かったですよ。今でもネットに残る試乗記なんかを読んでいただけると想像がつくかもしれませんが、筆舌に尽くし難いほど楽しい車でした。フランス車の楽しさを教えてくれたWなべさんありがとう。

その106も車齢10年を超えて度々エンストを起こすようになり、乗り換えたのが5年落ちのプジョー206XS。1.6リッター4速ATの中間グレードみたいなタイプですね。

価格は60万円くらいだったかな。当時は結婚直前で、奥さんに運転に慣れてもらいたいという動機もあって、安くて小さなオートマの中古輸入車を探したところ、マツダディーラーの下取り車で見つけたんですよね。

故障の多さで悪名高い4速ATのAL4、案の定1速が抜けるなどのトラブルが頻発し、プジョーの4速ATなど二度と乗るかと固く誓ったものです。

206は長女が2歳半頃まで乗っていたのですが、奥さんが双子を妊娠したことが判明し、たどり着いたのが今のプジョー308SW(T7)です。

当時は先代フォルクスワーゲン・トゥーランやマツダ・プレマシーなんかと比較しましたが、乗り慣れたプジョーに乗ると、違う車種でも乗った瞬間にしっくり来るんですよね。「やはりこれやな」と。今も当時も大変希少な7人乗りステーションワゴンというパッケージングは私の嗜好にピッタリで、コストダウンに徹した206と比べて格段に立派になった内装や充実した装備もポイントでした。

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GLBを選んだ決め手(山ほどあった)
その308SWも購入から7年、車齢9年近くなると、エンジントラブルやエアコンガス漏れなどの不具合に見舞われるようになりました。今思えばトラブルが一番軽かったのは106でしたね。おいプジョー、いったいどうなってる?

我が308SWの車検を2021年春に控え、悪いところを全部治したら50万円でもお釣りは来ないかもしれないと思われた矢先、2020年の夏に折よくメルセデス・ベンツから3列SUVのGLBが発売されました。複数回の試乗を経てオーダーを入れたのですが、なんとか車検には間に合いそうです。コロナの第2波第3波で生産が遅延しないか不安ではありますが。ドイツじゃなくてメキシコ製だから大丈夫かな?

最後まで比較検討の対象だったのはプジョー5008でしたが、決め手になったのは、GLBのパワートレインとシャシー性能、そして充実したADASに洗練されたインフォテイメントシステム、3列目の安全性などです。

全部じゃねえかと思われるかもしれませんが、2列目のユーティリティや積載性など、ピープルムーバーとしての性能は5008の方が上なんですよ。

そしてデザインも5008が圧倒しています。内外装の未来的な意匠に加えて、UI、色彩、ライティングのどこをとっても素晴らしい。それに引き換えメルセデスは、よく言えば凡庸、悪く言えば吉田拓生さんが評するように「ドイツの田舎者風情」です。

それでもGLBと5008の両方に同乗試乗した家族からは、静かで上質な乗り味かつテックサヴィーなGLBの方が「未来的」と映ったようです。

運転手の私にとって譲れなかった点がもう一つ。5008のパワステフィールはどうにもこうにも好きになれませんでした。

現車308T7の電動油圧パワステは現在の水準では操舵が非常に重い部類なのですが、油圧ならではのじんわりしっとりとしたフィールは街乗りでもハンドルを操作する喜びを与えてくれます。

しかし、他のメーカーと同様に電動ステアリングに切り換えたプジョーは、少なくとも5008では操舵感に対するこだわりを切り捨ててしまったかのようでした。

特に低速域での度の過ぎた軽さと、カーブを曲がっているときに速度変化で突然変わる抵抗力。308SWの整備の代車で試乗したときも気になっていましたが、GLBを試乗した後に再び確認して、「これは無いなあ」と思ってしまったのです。

GLBは5人家族(+α)のピープルムーバー足り得るのか?
ここは使い始めてみないと完全には分からない部分ではあります。我が家の子供たちは小4と小2になり、今使っているジュニアシートやブースターからも次第に卒業していくでしょう。それなら2列目が40:20:40のGLBでも無理はないかなと。5年前ならGLBは選べなかったでしょう。これもタイミングですね。
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GLBの2列目シートに2台のジュニアシートとブースタークッションを無理矢理押し込んだ状態。

荷室もGLBはライバルと比べてそれほど大きいわけではありません。GLBの3列目格納時の積載量は500リットル、同じ状態の5008は702リットルです。GLBの荷室容量は、C-Dセグのステーションワゴン並みという表現が分かりやすいかもしれません。それでも308T7の508リットル(3列目をすべて外した状態)とほぼ同等なので、私にとっては問題ないと思います。

AMGパッケージか否か。
さて、GLB 200dにはいくつかのメーカーオプションが設定されています。

まず、18.9万円の「ナビパッケージ」には、純正カーナビに加えて「アクティブステアリングアシスト」が付いてきますので、これはほぼ必須アイテムでしょう。

また、サンルーフやレザーパッケージ、ヘッドアップディスプレイなどは、あくまでも好みと予算に応じて選べばよいでしょう。

問題は28万円の「AMGラインパッケージ」です。外見的にはダイヤモンドグリルがあしらわれたAMG風フロントグリルやスカート類に加え、標準車比1インチアップの19インチホイールが装着されます。それに加えて、レザーDINAMICAシートやカーボン調トリム、アダプティブハイビームPLUSなどが含まれていて、装備内容を考えれば大変お得なパッケージです。

さらに、標準車のコンフォートサスペンションに代わり、AMGラインには高速走行時のダンピングが強化されている(らしい)「スポーツコンフォートサスペンション」が装備されます。GLBの高速試乗でボディの微振動が気になった私にとっては非常に重要なパーツです。

このスポーツコンフォートサスペンション、日本語はおろか英国の自動車記事や本国の英文リリースをあたってもまったく言及されておらず、日本の公式サイトでも表記が省略されています。
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「ほんとうにGLB 200dのAMGラインパッケージには、スポーツコンフォートサスペンションがついてくるのだろうか…」と疑問にさえ思えてくるんですが、カタログにはしっかり掲載されているんですよね。

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しかしこのAMGラインパッケージ、超絶お買い得とはいえ絶対的な金額は安くありません。iPhoneのいい奴が2台買えちゃいますからね。

さて、どうやって妻を説得したものか…

僕「あのね、このAMGラインパッケージというのが28万円なんだけど、フロントグリルがダイヤモンドグリルになるのと、これとこれとこれとこれがついて……」

妻「ダイヤモンドグリルでないベンツは、ベンツではない」

僕「あ、はい」

ブログタイトルとHNどうするの?
これはネットの4人くらいの方に気にかけて頂いているのですが、どうしましょうかね。まだ決めかねているのですが。

今のブログを始めるにあたって、キャッチーで分かりやすいタイトルがいいなと思って、ど直球の「フランス車のある生活をとことん楽しむブログ」として、ハンドルネームも「フラとこ」にしてしまいました。

デスクトップサイトのデザインやファビコンにもフランス国旗を使って思いっきりフレンチテイストに振っているのも、ストレートに分かりやすさを求めた結果です。

これはSEO的にも上手くいった側面があって、ろくすっぽ更新していないブログなのに、Googleの「フランス車 ブログ」では、不動の1位なんですよ。ずーっと1位。アクセス少ないですけどね。

ではドイツ車のメルセデスGLBに乗り換えたら、「ドイツ車のある生活をとことん楽しむブログ」の「ドイとこ」さんになるのか?

うーん、ちょっと違うかなあ。

やはり日本におけるフランス車の大きな特徴の一つは希少性なんですよね。プジョーとシトロエンとルノーを合わせてもせいぜい日本人の0.3%くらいしか買わない商品ですので、「フランス車を持っている」というだけで、ある程度の関心の対象になり得る。

ところがドイツ車となるとそうは行きません。なにせ日本で売れる輸入車の大半はドイツ車ですし、都内なんて右を向いても左を向いてもベンツやBMWが走り回っているんですよ。「ドイツ車のある生活」なんてタイトルは珍しくもなんともありません。

「ドイツ車のある生活をとことん楽しむ」だとしたら、最低でもアウトバーンの速度無制限区間を爆走するか、ポルシェ911GT3を駆ってニュルブルクリンク北コースでクラッシュでもしない限り、ドイツ車をとことん楽しんでいるとは、なかなか言えないのではないでしょうか。私が走れるのなんてせいぜい五反田オールージュくらいですよ。
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国道1号線を都心方面に向かい五反田駅ガードを潜ると、そこは高輪台までの高低差約20mを一気に駆け上る「五反田オールージュ(別名相生坂)」。緩やかなカーブが続き速度も乗りやすい、さながらスパ・フランコルシャンのオールージュだ。

まあ、私も「フラとこ」とか言いながら、シトロエン2CVに乗ったこともなければ、出先で立ち往生してレッカーされた経験もない未熟者なんですが。

とはいえここまで細々とはいえ続けてきたものを捨ててしまうのは、名残惜しい気持ちもあるんですよね。さりとてベンツに乗っていて「フランス車のある生活」だと完全にフェイクだしなあ。

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"The only way humans have ever figured out getting somewhere, is to leave something behind."
 (TARS, Interstellar)

そ、そうですね……