みなさまこんにちは。

さて、我が愛車予定のメルセデス・ベンツGLB 200dですが、先日のブログでは、「AMGパッケージオプション」で装着されるはずの「スポーツコンフォートサスペンション」が、カタログの誤記載なのではないかという推測をお伝えしました。

本件、年明けに動きがありましたのでご報告します。

昨年12月初旬時点で「2021年1月生産開始、3月納車予定」と聞いていたのですが、正月明けにディーラーから電話があり、なんと「すでに船積みされ日本に向かっている。納車は遅くとも2月中旬」というではないですか。

新車の納期が早まり喜び勇む気持ちと、装備がどうなるか分からないという不安の入り混じるなか、契約内容を確定するため、ディーラーに赴きました。

結論から申し上げると、「納車されるのはランニングチェンジ後の車両。有償オプション記載項目(Mercedes-Benz ロゴ付きフロントブレーキキャリパーカバー)については、販売会社からインポーターに対応を申し入れ中だが、結論はまだ出ていない(2021年1月9日時点)。ドリルドディスクについては全車廃止の方向でもありおそらく難しいのでは。」とのことでした。

そして、私が最も気にしていたスポーツコンフォートサスペンションについては「インポーターから正式に『ランニングチェンジとは関係なく、誤記であった』との通知があった」ということです。
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そらショックで眼鏡割れますわ

あれ、ロゴ付きキャリパーとかドリルドディスクとかサングラスホルダーって、「ランニングチェンジ後の車両に後付けするとメルセデス・ベンツジャパン(MBJ)が決めたとディーラーに言われた」っていう情報がネットに上がってなかった?

そうなんですが、私がディーラーから聞いた情報としては、「まだ結論は出ていない」ということです。

よく分からないんですよね。初期にオーダー入れた人までは救済されるという情報もあったり、直接MBJに問い合わせて「対応しない」と言われたという情報もあったりして、一体何がどうなっているのでしょうか。

今回のような状況を収拾するには、MBJが公式見解でも出せばいいのではないかとも思うのですが、どうも現時点ではそうはならないようです。というのも、ランニングチェンジについては「基本的にインポーターとしては対応しない。個別の顧客対応はディーラーが行う」というのが「通常の対応」とされているためです。

なぜならば、インポーターと販売会社間の代理店契約でそのようになっているからということのようです。もちろん個別具体的な契約書の文言について私は知る由もありませんが、代理店はメーカー(インポーター)から配車された車両をそのまま顧客に納車するのが大原則で、仕様変更等についても基本的にインポーターから突然通達が届いてお終い、ということが多いそうです。

そして、当該車両の使用者である顧客の対応については、ディーラーが一手に引き受ける。売買契約や代金のやり取りはあくまでもユーザーと代理店間の行為であって、ユーザーとメーカーの間には車両についてはなんら契約関係は存在しないので、当然といえば当然かもしれません。

こういった原則があった上で、今回のような「有償パッケージオプションに含まれているはずのパーツが、実際に納車されてみたら装着されていなかった」という事態は、「あまりにどうなんだ」ということで、販売代理店から「なんとかしてくれ」とお願いをしている状況なんだそうです。

GLB 200d AMGラインパッケージを発注した多くのユーザーにとってのランニングチェンジの焦点は、「Mercedes-Benzロゴ付きフロントブレーキキャリパー」と「ドリルドフロントディスクローター」ではないでしょうか。ロゴ付きキャリパーについては、2020年6月時点のカタログにはっきりと記載されていますので、こちらはユーザーも販売店側も、ある程度強く主張できる部分です。

しかし、ドリルドディスクローターについては、残念ながら当初のカタログには記載されていません。これが、前述の、ユーザーの費用負担なしで後付けしてもらうのは「おそらく難しいのでは」という理由です。

キャリパーカバーはそれほど高い部品ではないため、販売店負担で装着するという議論もあったようです。しかし、純正部品とはいえメーカーの承認を得ずに本来ついていないはずの部品をつけてしまうと、万が一この部品に起因する不具合が発生した場合にメーカー保証を受けることができません。そのため、販売店の独自判断による「現物救済」は難しいのです。

次に、カタログの「誤記」であることが判明したスポーツコンフォートサスペンション。こちらはそもそも部品自体が存在しません。存在しないのだから現物救済も不可能です。そして、単なる誤記なので、28万円(2021年1月の価格改定後は28.3万円)というパッケージオプションの価格も変わらないということになります。

オーダー前であれば、スポーツコンフォートサスがつかないならAMGラインパッケージを外すという選択肢もありますし、いまのオーダーをキャンセルして標準仕様車の発注を入れるという手もあるでしょう。

そうは言ってもやはり新車は欲しい。となると、問題は標準仕様車のコンフォートサスペンションで果たして満足できるのか、です。

GLB 200dの標準仕様車とAMGライン車の足回りの違いは、今となってはタイヤとホイールだけです。標準の235/55R18に対して、AMGラインは235/50R19と、幅は同じでサイドウォールの高さが5%分、計算上は1.2cmほど薄くなります。

私が標準仕様車で高速道路を試乗したときに気になったのは若干フラットさに欠けるボディの揺すられ感ですが、タイヤの偏平率が5%減っただけで変化するものでしょうか。これは実際に乗ってみないとなんとも言えません。

標準のコンフォートサスペンションにどうしても満足がいかなかった場合、対策としては、GLB250に標準装備されている「スポーツサスペンション」をGLB 200dに装着することができそうです。(もちろん有償)

ただし、別グレードの部品をつけてしまうと、前述の通り万が一の際に保証が受けられなくなるというリスクはあります。もっともバネサスが3〜5年の保証期間内に故障するというのはちょっと考えにくいですが。

また、GLB 250のスポーツサスペンションについては、車格を考えると「硬すぎる」という評価もあり、それはそれで辛いものがあります。

いずれにせよ、ランニングチェンジおよび誤記によって、この時期にオーダーを入れたユーザーにとっては「メーカーのカタログ及び販売店の説明に基づきその対価を支払う意思表示をして注文したにも関わらず、一部の装備がついていない」という損害を被っているわけですが、インポーターが対応しない限りは、販売店としては車両そのものについては何もできず、できることといえば値引き対応くらいしかない、というのが現実です。

結果として、正式下取査定額がゼロ円だったわが愛車2012年式プジョー308SWの下取価格は、気がつけば数十万倍に膨れ上がっていたのでした。(ゼロにいくらかけてもゼロだろうという数学的観点からのご指摘はお控えください)
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値段のつかないわが愛車

僕「なんで車両本体価格から引かないんですか?」

D「小売価格もインポーターに報告されるので、そこをいじると不味いんですよ。下取りはあくまでも自社内の話なので、ここはいかようにもできます」

僕「そうなんですか?それって独禁法の再販売価格の拘束にならないんですか?」

D「そんなこと私に言われても…」

まあそうですよね。まさか再販価格維持行為なんて見え見えのコンプラ違反が公然と行われるはずはありません。それに、メーカーによる小売価格の調査や情報収集は法的にもまったく問題はありませんからね。

しかし一体全体、なぜこんなことになってしまっているのでしょうか。細かいランニングチェンジは珍しくないとして、サスペンションなどの主要部品に関わるカタログの誤記については、販売店の方も「ちょっと聞いたことがない」ということです。

特に、スポーツコンフォートサスペンションの誤記については、2021年1月の価格改定後の初版カタログでは修正されず、第2版でようやく修正されたようです。

しかも、店頭にはまだ初版のカタログが残っていたりするんですよ。「スポーツコンフォートサスつかないんですよね」「え、だって価格改定後のカタログにもあるって書いてありますよ、ほら」「え、公式サイトのカタログでは消えてますよ」「???……あ、これバージョン違うじゃん…」みたいなやり取りが現実に発生しているのです。

インポーターから販売店に対しては12月中旬に誤記に関する通知が出ていたようですが、こういったセンシティブな内容については、「スポーツコンフォートサスペンションは装着されない。配車済みの車両にも装着されていない。」と強調するなど、エンドユーザーへの説明に抜け漏れが生じないようなやり方がもう少し考えられたのではないかと思います。

一番気の毒なのは、本件が発覚する前に正規の金額を支払ってAMGライン仕様車が納車され、自分のGLBにスポーツコンフォートサスペンションが装着されていると信じて疑わなかったにも関わらず、ネットでこの情報に触れたオーナーです。このようなオーナーへの対応がなにかなされるのかについては、非常に気になるところです。

こういった事案への対応の当面の窓口が販売店であることに異論を挟むつもりはありませんが、内容が内容であるだけに、その対応の全てをまったくの別法人である個別の代理店に一任するの少し無理があるのではないでしょうか。

ユーザー側は5chや価格コムやみんカラやTwitterでどんどんフラットに情報収集と共有を進めていますので、自動車業界においてもそういったコミュニケーションのスタイルやスピードの変化が求められているのではないかなあという気がしました。

ということで、わがメルセデス・ベンツGLB200d AMGライン仕様車のスポーツ・コンフォートサスペンションは残念ながら夢幻と消えた訳ですが、販売店さんの言う通り、値引き対応でわずかながら浮いたお金で、今後発売されるかもしれないビルシュタインやザックスサスの足しにでもしますかね。